- はじめに|バイリンガル子育ては「英語ペラペラ」を目指すことだけではない
- そもそも「バイリンガル」とは?どこまで話せればバイリンガル?
- バイリンガル子育ての5つのメリット
- 知っておきたいバイリンガル子育てのデメリット・注意点
- バイリンガル子育ては何歳から?年齢別の始め方
- 日本でできるバイリンガル子育て7つの方法
- 親が英語苦手でもバイリンガル子育てはできる?
- バイリンガル子育てで本当に育てたいのは「英語力」だけではない
- 今日からできる「親子英会話」5つの習慣
- バイリンガル子育てで失敗しやすい5つのパターン
- 英会話教室・おうち英語・インター、どれがいい?
- わが家のバイリンガル子育て体験談
- バイリンガル子育てのよくある質問Q&A
- Q1. バイリンガル子育ては何歳から始めるのがいい?
- Q2. 親が英語を話せなくてもできますか?
- Q3. 親の英語の発音が悪くても大丈夫?
- Q4. 英語を始めると日本語の発達が遅れませんか?
- Q5. 日本語と英語が混ざって話しても大丈夫?
- Q6. 英語を聞かせているのに話しません。大丈夫?
- Q7. 子どもが英語を嫌がったらどうする?
- Q8. YouTubeを英語で見せるだけでも効果はある?
- Q9. 英会話教室に通えばバイリンガルになりますか?
- Q10. インターナショナルスクールに入れる必要はある?
- Q11. 英語絵本は日本語に訳してあげてもいい?
- Q12. 小学生から始めるのは遅い?
- Q13. 高額な英語教材は必要?
- Q14. 子どもが日本語で答えたら英語で答えさせるべき?
- Q15. どのくらい英語ができれば「バイリンガル」?
- まとめ|バイリンガル子育ては「英語を教える」より「英語で世界を広げる」
はじめに|バイリンガル子育ては「英語ペラペラ」を目指すことだけではない
「せっかく子どもに英語をやらせるなら、ちゃんと使える英語を身につけてほしい」「できることなら、英語が得意な子になってほしい」
そんなふうに思ったことはありませんか?
私自身、長く子どもの英語教育に関わってきましたが、子どもに英語を身につけてほしいと思えば思うほど、「何をさせればいい?」「どの教材がいい?」「もっと早く始めた方がいい?」と、親の方が焦ってしまうこともあるんですよね。
でも、バイリンガル子育ては、単に「英語をペラペラ話せる子を育てること」だけではありません。
英語を使って人と話したり、好きなことを調べたり、自分の気持ちや考えを伝えたりする。そんなふうに、英語によって子どもの世界が少しずつ広がっていくことも、バイリンガル子育ての大きな意味だと私は考えています。
ここではまず、日本に住む日本人家庭でもできるバイリンガル子育てについて、私自身の経験も交えながらお話しします。
「子どもをバイリンガルにしたい。でも何をすればいい?」と迷っていませんか?
結論からいうと、バイリンガル子育てを始めるために、最初から特別な教材やインターナショナルスクールを用意する必要はありません。
まず考えてみてほしいのは、**「わが子に英語を使って何ができるようになってほしいのか」**ということです。
「バイリンガル」と聞くと、
- 日本語と英語を同じくらい流暢に話せる
- 発音がネイティブのようにきれい
- 外国人と英語でスラスラ会話できる
- 英語の本を自然に読める
そんな姿をイメージする方も多いかもしれません。
もちろん、それも一つのバイリンガル像でしょう。
ただ、実際にはバイリンガルの英語力にはさまざまな形があります。「聞く・話す・読む・書く」の4技能すべてが同じレベルになるとは限りませんし、日本語と英語を使う量も、生活環境によって変わります。
だから私は、「英語ペラペラになれば成功、ならなければ失敗」という考え方にしてしまうと、親子ともに苦しくなってしまうと思うんです。
たとえば、
「海外旅行で自分から話しかけられた」「英語のYouTubeを楽しめるようになった」「外国の友達と話してみたいと言い始めた」「英語で自分の好きなことを調べられるようになった」
これだって、子どもの世界が大きく広がった証拠ですよね。
私が子どもたちを教えていて感じるのも、英語力が伸びるきっかけは必ずしも「たくさん勉強したとき」だけではないということです。
「あ、この言葉知ってる!」「これ英語でなんて言うの?」「先生、英語で言ってみたい!」
そんな小さな好奇心から、子どもの英語は動き始めることがよくあります。
つまり、最初に考えたいのは「どんな教材を買おう?」ではなく、**「英語を使って、この子の世界をどう広げてあげたい?」**なのではないでしょうか。
この視点を持っているだけでも、バイリンガル子育ての方向性はかなり変わってきますよ。
日本に住む日本人家庭でも、できることはたくさんある
「でも、うちは夫婦とも日本人だし、海外に住んでいるわけでもない。そんな家庭で本当にバイリンガル子育てなんてできるの?」
そう思う方もいるでしょう。
確かに、日本で普通に生活していれば、子どもが触れる言葉のほとんどは日本語です。朝起きてから学校へ行き、友達と遊び、家族と話す。その環境の中で、自然に英語が何時間も耳に入ってくるわけではありません。
だからこそ、日本人家庭のバイリンガル子育てでは、日常生活の中に英語との接点を少しずつ作るという発想が現実的なんです。
たとえば、
- 朝に「Good morning!」と声をかける
- 好きな英語の歌を車の中で流す
- 寝る前に短い英語絵本を読む
- 「Which one do you like?」と日常の中で聞いてみる
- 好きなアニメやゲームを英語でも楽しんでみる
これくらいなら、今日からでも始められそうだと思いませんか?
もちろん、1日数分英語を使っただけで、すぐにバイリンガルになるわけではありません。
バイリンガルサイエンス研究所でも、二つの言語に触れる環境そのものが言語発達の遅れを引き起こすわけではない一方、それぞれの言語にどのくらい触れているかによって、発達の見え方に違いが出る場合があると説明されています。
つまり、日本人家庭で取り組むなら「英語を一度教えたからOK」ではなく、生活の中で英語に出会う機会を積み重ねていく必要があります。
とはいえ、ここで親が「私が毎日英語で話さなきゃ!」と背負い込む必要もありません。
私自身も、家庭で英語を取り入れるときに意識しているのは、英語だけの時間を無理に作ることではなく、普段の親子の会話にちょっとだけ英語を混ぜることです。
たとえば、おやつを選ぶ場面なら、
「どっちにする?」「Which one?」
公園へ行くときなら、
「準備できた?」「Are you ready?」
こんな感じです。
日本語の会話をやめる必要はありませんし、親が難しい英文を作る必要もないんですよね。
むしろ、「英語を話せる家庭にしなきゃ」と頑張りすぎて親が疲れてしまったり、子どもが「また英語?」と思ってしまったりすると、本来楽しいはずの英語が負担になってしまいます。
日本に住んでいるからできないのではなく、日本に住んでいる家庭だからこそ、無理なく続く形を作る。
その発想で考えてみると、バイリンガル子育てのハードルは少し下がるのではないでしょうか。
大切なのは「英語を教える」より、英語を使いたくなる環境を作ること
私がバイリンガル子育てで一番意識してほしいと思っているのは、子どもに英語を「教え込む」ことよりも、子ども自身が英語を使ってみたくなる環境を作ることです。
なぜなら、言葉は本来、テストで正解するためのものではなく、人とコミュニケーションするための道具だからです。
これは私自身、子どもとの経験から強く感じています。
以前、わが子が英語に対して「英語やめて!」という反応をしていた時期がありました。
英語を教えている私としては、正直ちょっとショックでした。「せっかく英語が身近にある環境なのに、どうして?」と思ったこともあります。
でも、そこで無理に英語を言わせたり、勉強として取り組ませたりするのではなく、親子の日常会話の中で英語を少し使う形に変えていきました。
すると、少しずつ様子が変わっていったんです。
英語の歌を口ずさんだり、自分から英語を書いてみたり、「これって英語で何て言うの?」と聞いてきたり。
私が「英語を覚えさせよう」としていたときよりも、本人が「英語を使ってみたい」と思ったときの方が、ずっと自然に英語が出てきました。
この経験から私は、英語教育では、
「どれだけ教えたか」より「どれだけ使ってみたいと思えるか」
が、とても大きいと感じています。
たとえば、子どもが恐竜好きなら、恐竜の名前を英語で調べてみる。ゲーム好きなら、ゲームに出てくる英語を一緒に読んでみる。食べることが好きなら、「Yummy!」「I like it!」から始めてみる。
子どもの「好き」と英語がつながると、英語は突然「勉強」ではなくなります。
そして、もう一つ私が大事にしているのが、英語を使ったあとの親子の会話です。
「Which one do you like?」と聞いて、子どもが「赤!」と日本語で答えたとしても、それでいいんです。
「Red? Me too!」
そんなやり取りが続けば、英語は「正解を言わなければいけないもの」ではなく、「お母さんと話すための言葉」になっていきます。
バイリンガル児が日本語と英語を混ぜて話すコードスイッチング(二つの言語を会話の中で切り替えたり混ぜたりすること)についても、それ自体を単純に言語発達上の問題とみなすべきではないことが研究で検討されています。
だから、「日本語で答えちゃった」「英語と日本語が混ざった」と、そのたびに直そうとしなくてもいいんですよね。
まずは、
英語を聞いてみる。ちょっと言ってみる。伝わってうれしい。もっと使ってみたくなる。
そんな経験を親子で増やしていく。
私は、この積み重ねこそが、日本人家庭で始めるバイリンガル子育ての第一歩だと思っています。
「英語ペラペラの子にするには?」と考えると難しく感じますが、「今日、親子で英語を1回使ってみるなら何ができる?」と考えれば、できることは意外とたくさんあります。
バイリンガル子育てのゴールは、英語そのものではありません。英語を使って人とつながり、知りたいことを知り、自分の気持ちや考えを伝えられる。そのための入り口として、まずは家庭の中に英語が自然にある状態を作っていけたらいいですよね。
次の章では、そもそも「バイリンガル」とはどんな状態を指すのか、「どこまで話せたらバイリンガルなの?」というところから整理していきます。
そもそも「バイリンガル」とは?どこまで話せればバイリンガル?
「バイリンガル」と聞くと、日本語も英語もネイティブのように話せる人を想像していませんか?
実は、バイリンガルのあり方はもっと幅広く、「英語をどこまでできればバイリンガルなのか」に一つの明確な線引きがあるわけではありません。この章では、バイリンガル子育てを始める前に知っておきたい考え方と、家庭ごとのゴールの決め方を整理していきます。
バイリンガル=日本語も英語もネイティブ並み、ではない
結論からいうと、バイリンガルだからといって、日本語と英語の両方をネイティブと同じレベルで使える必要はありません。
ここは、バイリンガル子育てを考えるときに、最初に知っておいてほしいポイントです。
私たちは「バイリンガル」と聞くと、
「英語がペラペラ」「発音もネイティブみたい」「日本語と英語を自由自在に切り替えられる」
そんな人を思い浮かべがちですよね。
でも実際には、二つの言語ですべての能力を同じレベルまで身につけている人ばかりではありません。
バイリンガル教育の研究でも、日本語と英語の両方について、聞く・話す・読む・書く・語彙・文法・発音など、すべてをモノリンガル(一つの言語を主に使う人)と同じレベルで習得しているバイリンガルは珍しいとされています。
たとえば、日本で暮らしている子なら、学校の授業や友達との会話はほぼ日本語になるでしょう。
一方で、家庭では英語の動画を見たり、英語の本を読んだり、オンライン英会話で外国人の先生と話したりしているかもしれません。
すると、
「日常会話は日本語の方が得意」「英語は聞き取りが得意」「好きな分野なら英語でもかなり理解できる」
といった、少し凸凹のある言語力になることもあります。
でも、それを「中途半端」と考える必要はないんですよね。
私自身、小学生の頃にアメリカで生活した経験がありますが、日本語と英語がいつでも同じように使えるわけではありません。
たとえば、学校生活に関する表現は英語で先に身についたものがある一方、日本に戻ってから覚えた言葉や日本独特の表現は、当然日本語の方が自然です。
使ってきた場所や経験によって、得意な言葉が変わるんです。
だからバイリンガル子育てでも、最初から「日本語も英語も100点」を目指さなくて大丈夫。
二つの言語を、その子なりの形で使えるようになっていく。
まずはそれくらい柔らかく考えてみると、親側のプレッシャーもかなり減るのではないでしょうか。
「聞ける・話せる・読める・書ける」はそれぞれ別の力
バイリンガル子育てを考えるときは、英語力をひとまとめにせず、「聞く・話す・読む・書く」の4つに分けて考えると分かりやすくなります。
なぜなら、この4技能は必ずしも同じスピードで伸びるわけではないからです。
たとえば、英語の動画を毎日のように見ている子なら、「聞く力」が先に伸びることがあります。
英語の絵本が好きな子なら、「読む力」が伸びていくかもしれません。
反対に、英語をたくさん聞いて意味は分かっているのに、自分からはあまり話さない子もいます。
「こんなに聞かせているのに、全然しゃべらない……」
そんなとき、「うちの子、英語が身についていないのかな」と不安になるママもいるでしょう。
でも、聞いて理解できる力と、自分で言葉を組み立てて話す力は別なんです。
さらに、読む・書くとなると、また違う力が必要になります。
たとえば英語を読むには、フォニックス(文字と音の関係を学ぶ方法)や語彙、文章の意味を理解するための知識などが関わってきます。聞く・話す経験だけで、自然にすべての読み書き能力が完成するわけではありません。
これは、日本語でも同じですよね。
4歳の子が家族と日本語でたくさん話せるからといって、漢字を読んだり作文を書いたりできるわけではありません。
英語も同じです。
だから私は、子どもの英語を見るとき、
「英語ができる・できない」
という二択にするより、
- 英語を聞いてどのくらい分かる?
- 自分からどんな言葉を使う?
- 英語の文字に興味がある?
- 短い文章なら読める?
というふうに見る方が、その子の成長が分かりやすいと思っています。
実際、子どもを教えていると、「ほとんど話していないから分かっていないのかな?」と思っていた子が、ある日こちらの英語の指示にスッと反応することがあります。
「あ、ちゃんと聞いていたんだ」
と驚く瞬間なんですよね。
目に見える「発話」だけを成果にしてしまうと、その前に積み重なっている力を見落としてしまいます。
バイリンガル子育てでは、4技能がそれぞれ違うペースで育っていくこともある。そう知っておくだけでも、子どもの英語をもう少し長い目で見られるようになりますよ。
家庭によって「バイリンガル子育てのゴール」は違っていい
バイリンガル子育てには、すべての家庭に共通する一つのゴールがあるわけではありません。
むしろ私は、「わが家はどんなふうに英語を使えるようになってほしいのか」を家庭ごとに決めていいと思っています。
「ネイティブレベルにしたい」
という目標だけだと、実はかなり曖昧なんですよね。
ネイティブレベルとは、発音でしょうか。日常会話でしょうか。それとも、英語の新聞を読んだり論文を書いたりできるところまででしょうか。
ゴールが曖昧なままだと、いつまでたっても「まだ足りない」と感じやすくなります。
そこで、もっと具体的に考えてみます。
たとえば、
- 海外旅行で自分から英語で注文や質問ができる
- 外国人の友達と英語で遊んだり話したりできる
- 好きなゲームやスポーツについて英語で調べられる
- 自分の考えや気持ちを英語でも伝えられる
- 将来、留学や海外で働く選択肢を持てる
こうすると、一気にイメージしやすくなりませんか?
私は特に、「自分の考えを英語で伝えられる」ことを一つの大きなゴールにしてほしいと思っています。
なぜなら、英単語をたくさん知っていても、文法問題で100点を取れても、「あなたはどう思う?」と聞かれたときに何も言えなければ、実際のコミュニケーションでは困ってしまうからです。
逆に、少しくらい文法を間違えても、
「I think…」「I like…」「I don’t agree because…」
と自分の考えを伝えられれば、そこから会話が始まります。
英語は試験科目である前に、人とつながるための言葉です。
だからこそ、「バイリンガル子育てをしているから、英語が上手な子にしたい」だけではなく、その先にある、
「英語を使って何をしてほしい?」
まで考えてみてほしいんですよね。
目指す場所が見えると、家庭で何をするかも自然と決めやすくなります。
最初に「わが家は英語で何ができる子になってほしい?」を考えよう
バイリンガル子育てを始めるなら、教材を探す前に一度、**「わが家は英語で何ができる子になってほしい?」**と考えてみてください。
理由はシンプルで、ゴールによって選ぶ方法が変わるからです。
たとえば、
「海外旅行で困らないくらい話せればいい」
という家庭と、
「中学生くらいになったら英語の小説を読んでほしい」
という家庭では、必要になる取り組みが違います。
前者なら日常会話をたくさん経験することが中心になりますし、後者なら会話だけではなく、フォニックスや語彙、英文を読む経験も増やしていく必要があります。
また、
「将来は海外の大学も選択肢に入れたい」
という場合には、さらに高度な読み書きやアカデミック英語(学校や大学で学ぶために必要な英語)まで視野に入ってくるでしょう。
だから、最初からすべてをやろうとしなくていいんです。
おすすめなのは、「10年後」をぼんやり考えること。
たとえば、今4歳なら14歳になったとき、今8歳なら18歳になったときです。
その頃、わが子が英語を使ってどんなことをしていたらうれしいでしょうか。
外国人の友達と楽しそうに話している?
海外旅行で親の代わりにホテルの人と話している?
好きなアーティストのインタビューを英語で見ている?
海外の人とオンラインゲームをしながら会話している?
それとも、「海外に行ってみたい」と自分から言っているでしょうか。
私は、こういう姿を具体的に思い浮かべることが、バイリンガル子育てのスタートだと思っています。
私自身が子どもの英語教育に関わる中でも、「英語ができること」そのものより、英語によって子どもの選択肢が増える瞬間に魅力を感じてきました。
日本語だけでは知ることができなかった情報に出会ったり、今まで話せなかった人と話せたり、「自分にもできた」と感じたり。
英語には、そんなふうに世界を少し広げる力があります。
そして家庭のゴールが決まれば、「隣の子はもう英検を取った」「SNSで見た子は英語ペラペラだった」と、周りに必要以上に振り回されにくくなります。
他の家庭のゴールと、わが家のゴールは違っていて当然だからです。
バイリンガル子育ては、「誰より早く英語を話せるようにする競争」ではありません。
わが子が将来、英語という道具をどう使えるようになってほしいのか。
そこが見えてくると、バイリンガル子育てで何を選び、何を選ばなくていいのかも少しずつクリアになってきますよ。
「バイリンガル=日本語も英語も完璧」と考える必要はありません。まずは、わが家なりの「使える英語」の姿を決めるところから始めてみてください。
そのゴールが見えてきたら、次に気になるのは「では、バイリンガル子育てをすると、子どもにはどんなメリットがあるの?」というところですよね。
バイリンガル子育ての5つのメリット
「子どもが英語を話せるようになったら、将来きっと役に立つ」。バイリンガル子育てに興味を持つ理由として、まず思い浮かぶのはこれではないでしょうか。
もちろん、英語力そのものも大きなメリットです。でも私は、バイリンガル子育ての魅力はそれだけではないと思っています。英語というもう一つの言葉に触れることで、人との出会い、得られる情報、ものの見方、そして自分を表現する方法まで広がっていくからです。
ここでは、私が子どもたちに英語を教えてきた経験や、自分自身の海外生活で感じたことも交えながら、5つのメリットを見ていきます。
① 英語を「勉強」ではなくコミュニケーションの道具として捉えられる
バイリンガル子育ての一つ目のメリットは、英語を「勉強するもの」になる前から、「人と話すための言葉」として経験できることです。
日本の子どもたちにとって、英語はどうしても「学校で勉強する教科」になりがちですよね。
単語を覚える、文法問題を解く、テストで点数を取る。もちろん、読み書きや文法の知識も必要になります。
でも、本来の英語はコミュニケーションのための言葉です。
たとえば家庭で、
「Do you want some juice?」「Yes!」
「Which one do you like?」「This one!」
というやり取りをしていれば、子どもにとって英語は「正解を答えるもの」ではなく、「自分の気持ちを伝えるもの」になります。
私は子どもたちに英語を教えていて、ここにはかなり大きな違いがあると感じています。
「この単語を覚えて」と言われたときには乗り気でなかった子でも、ゲームや会話の中で「これを言いたい!」となった瞬間には、自分から英語を使おうとすることがあるんですよね。
たとえば「もう1回やりたい!」なら、
「One more time!」
「私の番!」なら、
「My turn!」
たった2〜3語でも、自分が本当に言いたいことなら覚えるのが早かったりします。
わが子も、以前は「英語やめて!」と言っていた時期がありました。
そこで英語を「覚えさせるもの」にするのではなく、歌や遊び、普段の親子の会話に少しずつ取り入れるようにしたところ、自分から英語について質問したり、英語を書いてみたりするようになりました。
英語をたくさん教えたからというより、英語が「やらされるもの」から「使ってみるもの」に変わったのだと私は感じています。
幼いうちから英語を生活の中で経験するメリットは、単語数だけでは測れません。
「英語って、人と話すために使うんだ」
そんな感覚を持ったまま成長できることも、バイリンガル子育ての魅力なんです。
② 世界中の人とコミュニケーションできる可能性が広がる
二つ目のメリットは、子どもが将来コミュニケーションを取れる相手が一気に増える可能性があることです。
英語を母語として話す人だけが対象ではありません。
英語は、母語の異なる人同士がコミュニケーションを取るときの共通語(お互いの母語が違う人同士が使う言葉)としても、世界中で広く使われています。
つまり英語が使えると、アメリカ人やイギリス人だけではなく、フランス、スペイン、韓国、インド、タイなど、さまざまな国の人と話せる可能性が出てくるんですよね。
これは、私自身が子どもの頃にアメリカで暮らした経験からも強く感じています。
英語があることで、「日本人だから日本人としか話せない」という世界ではなくなります。
出身国も、文化も、家庭環境も違う人と同じ教室で過ごし、「こんな考え方もあるんだ」と知ることができる。
英語が話せること以上に、話せる相手が増えることの方が、実は大きなメリットなのではないかと私は思っています。
将来、子どもが海外旅行をしたときにも同じです。
親の後ろに隠れているのではなく、
「Where is the station?」「Can I have this one?」
と、自分から聞くことができる。
ほんの短いやり取りでも、「自分の英語が通じた!」という経験は、子どもにとって大きな自信になるでしょう。
そして、その先には留学や海外就職だけでなく、オンラインゲーム、SNS、スポーツ、趣味のコミュニティなど、国境を越えて人とつながれる世界があります。
「英語ができれば将来有利だから」と考えるだけでなく、**「この子が出会える人を増やしてあげたい」**と考えてみると、バイリンガル子育ての見え方も少し変わってきませんか?
③ 英語から直接情報を得られる
三つ目は、日本語に翻訳されるのを待たず、英語の情報に直接アクセスできることです。
私はこれも、これからの子どもたちにとってかなり大きなメリットだと思っています。
インターネットを使えば世界中の情報を見ることができますが、すべての情報が日本語になっているわけではありません。
海外のWebサイト、YouTube、ニュース、研究資料、専門家のインタビューなど、英語だからこそアクセスできる情報はたくさんあります。
たとえば、子どもが宇宙に夢中になったとします。
日本語で「宇宙」と検索するだけでなく、NASA(アメリカ航空宇宙局)の子ども向けコンテンツを英語で見たり、海外の科学系YouTubeを楽しんだりできるようになる。
恐竜が好きなら「Tyrannosaurus rex」、サッカーが好きなら海外選手のインタビュー、ゲームが好きなら海外プレイヤーの攻略動画など、「好き」を入り口に英語圏の情報まで取りに行けるんです。
私が子どもたちに英語を身につけてほしいと思う理由の一つも、ここにあります。
「英語のテストでいい点を取るため」だけなら、正直、それほどワクワクしません。
でも、
「これ知りたい!」
と思ったときに、日本語だけでなく英語でも探せる。
そうなれば、子どもが触れられる情報の範囲はぐっと広がります。
今はAI翻訳もかなり便利になっています。「それなら英語を勉強しなくてもAIに訳してもらえばいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
もちろん、AIを使えば分からない文章を日本語にすることはできます。
それでも、英語をある程度理解できれば、原文のニュアンスを自分で感じたり、検索する段階から英語のキーワードを使ったり、その場で動画や会話を理解したりできます。
「翻訳してもらわなければ分からない」と「自分で直接分かる」の間には、やはり違いがあるんですよね。
英語は、世界にある情報へ自分からアクセスするための一つの鍵にもなります。
④ 異なる文化や考え方を受け入れやすくなる
四つ目のメリットは、「自分と違う」が当たり前にあることを知るきっかけになることです。
バイリンガル子育てでは、英語という言葉だけでなく、その背景にある文化や価値観にも触れる機会が増えていきます。
たとえば、英語の絵本を読んでいるだけでも、登場人物の名前、食べているもの、学校生活、家族のあり方、祝う行事など、日本とは違うものがたくさん出てきます。
「なんで靴を履いたまま家にいるの?」「この食べ物なに?」「どうしてこんな学校なの?」
そんな疑問も出てくるでしょう。
でも、その「なんで?」が面白いんです。
私は小学生の頃、アメリカの現地校で生活したことで、「みんな同じではない」ということを日常の中で経験しました。
見た目も違えば、家庭で話している言葉も違う。考え方や習慣が違うこともあります。
そこで分かったのは、違うからといって、どちらかが間違っているわけではないということでした。
日本にいると、どうしても「周りと同じ」が安心につながる場面がありますよね。
でも世界に目を向けると、本当にいろいろな人がいます。
バイリンガル子育てを通して英語の絵本を読んだり、外国人と話したり、海外の動画を見たりする経験は、
「そんな考え方もあるんだ」「日本とは違うね」「私はこっちが好き」
と考えるきっかけになります。
もちろん、英語を学んだから自動的に多様性を受け入れられるようになるわけではありません。
それでも、子どもの頃から異なる文化や価値観に触れる入口があることは、「自分と違うもの」を知る経験を増やしてくれるでしょう。
英語力だけでなく、世界を見る窓が一つ増える。私はそれも、バイリンガル子育ての面白さだと思っています。
⑤ 自分の考えを伝える経験を増やせる
五つ目は、私がバイリンガル子育ての中でも特に注目しているメリットです。
それは、英語をきっかけに「自分はどう思う?」を言葉にする経験を増やせること。
英語教育というと、
「What’s this?」「It’s an apple.」
のように、正しい答えを言う練習をイメージする方も多いでしょう。
もちろん、最初はそれでも構いません。
でも、少し慣れてきたら、
「Which do you like?」「What do you think?」「Why?」
という質問も取り入れてみると、英語の時間が変わってきます。
たとえば、
「Which do you like, summer or winter?」
と聞いて、子どもが、
「Summer!」
と答えたとします。
そこで終わらず、
「Why?」
と聞いてみる。
「だってプールに行けるから!」
と日本語で返ってきてもいいんです。
親が、
「Oh, you like swimming!」
と返せば、もう立派なコミュニケーションになっています。
私は、ここに親子英会話の面白さがあると思っています。
英語を使うことが目的なのではなく、英語をきっかけに、
「あなたはどっちが好き?」「どうして?」「ママはこう思うよ」
という親子の会話が増えていく。
つまり、育っているのは英語力だけではないんですよね。
日本語でも英語でも、自分の気持ちを聞いてもらい、「私はこう思う」と伝える経験を積み重ねていく。
それは、将来外国人と話すときにも必要になる力です。
どれだけ発音がきれいでも、単語を何千語知っていても、「あなたはどう思いますか?」と聞かれて、自分の考えが出てこなければ会話はそこで止まってしまいます。
反対に、完璧な英語ではなくても、
「I think…」「I like… because…」「I don’t know, but…」
と自分の言葉で伝えようとすれば、そこから相手とのやり取りが始まります。
だから私は、バイリンガル子育てを「英語が話せる子を育てること」だけで終わらせるのは、少しもったいないと思っています。
英語を使って、自分とは違う人と話す。相手の考えを聞く。そして、自分の考えも伝えてみる。
そこまで経験できれば、英語は単なる「得意科目」ではなく、子どもが世界とつながるための道具になっていきます。
バイリンガル子育てには、英語力そのものだけではなく、「出会える人」「得られる情報」「触れられる価値観」「伝えられること」を増やしてくれる可能性があります。
ただし、メリットがあるからといって、早くから英語を始めればすべてうまくいくわけではありません。日本語とのバランスや親の負担など、始める前に知っておきたい注意点もあります。
知っておきたいバイリンガル子育てのデメリット・注意点
バイリンガル子育てにはたくさんのメリットがありますが、「早く始めれば始めるほどいい」「英語をたくさんやれば必ず話せるようになる」と単純に考えない方がいい面もあります。
「英語も日本語も中途半端になったらどうしよう」「せっかくやっているのに話してくれない……」。あなたも、そんな不安を感じたことはありませんか?
ここでは、バイリンガル子育てを始める前に知っておきたい5つの注意点を見ていきます。あらかじめ知っておけば、「これって失敗?」と必要以上に焦らずに済みますよ。
日本語と英語のバランスに悩むことがある
バイリンガル子育てで多くの親が気になるのが、「英語をやりすぎたら、日本語が遅れるのでは?」という不安です。
特に0〜6歳くらいの幼児期からおうち英語を始めると、まだ日本語も発達の途中。「日本語もまだ十分じゃないのに、英語まで入れて大丈夫?」と心配になるのも自然ですよね。
ただ、二つの言語に触れること自体が、子どもの言語発達を遅らせる原因になるわけではないとされています。
一方で、バイリンガルの子どもは二つの言語に接しているため、それぞれの言語だけを取り出して語彙数などを見ると、モノリンガル(一つの言語を主に使って育つ人)の子どもとは発達の見え方が異なることがあります。
つまり、
「日本語の単語が少ない=英語をやったせい」
と単純には判断できないということなんですよね。
だからといって、「日本語は放っておいても育つから、家庭では英語だけにしよう」と極端に考える必要もありません。
日本で暮らす子どもにとって、日本語は家族や友達と話すだけでなく、学校で考えたり学んだりするためにも使う言葉です。
小学校に入れば、国語だけではなく算数の文章題も、理科や社会の説明も日本語で理解していきます。
だから私は、バイリンガル子育てだからこそ、日本語でたくさん会話することも同じくらい楽しんでほしいと思っています。
たとえば英語の絵本を読んだあと、
「この子、どうして怒ってたと思う?」「もし○○だったらどうする?」
と日本語で話してもいいんです。
「英語の時間なのに日本語を使っちゃった」と考える必要はありません。
英語と日本語を競わせるのではなく、どちらも子どもが考えたり、人とつながったりするための言葉として育てていく。そんな捉え方の方が、家庭で続けやすいですよ。
英語と日本語が混ざる時期がある
子どもが、
「Mommy、これ見て!」「I want りんご!」「今日、schoolでね……」
というように、日本語と英語を混ぜて話すことがあります。
「もしかして、二つの言語がごちゃごちゃになってる?」
と不安になるかもしれませんが、二つの言語を使う子どもに、言語が混ざる現象が見られること自体は珍しくありません。
このように、会話の途中で二つの言語を切り替えることをコードスイッチング(二つ以上の言語を場面や相手に応じて切り替えて使うこと)といいます。
たとえば、
「I want……えっと、これ!」
となったとき。
英語が出てこなかったから日本語を使った可能性もありますし、単純にその言葉は日本語の方が先に浮かんだのかもしれません。
私自身、小学生の頃にアメリカで生活していた経験がありますが、英語で覚えたことは英語の方が言いやすく、日本に帰ってから覚えたことは日本語の方が自然、という感覚があります。
二つの言語を使う人にとって、「どちらの言葉が先に出てくるか」は、その言葉をどこで、誰と、どんな状況で使ってきたかにも左右されるんですよね。
子どもが、
「I want りんご!」
と言ったら、
「英語で言いなさい。Appleでしょ!」
とすぐに訂正するより、
「Oh, you want an apple!」
と自然な英語で返す方法もあります。
これなら子どもの「りんごがほしい」という気持ちはちゃんと受け止めながら、自然な英語も聞かせられます。
言葉が混ざった瞬間だけを見て、「バイリンガル子育てに失敗した」と焦らなくて大丈夫。
「何を言いたかったのか」「会話が成立しているか」まで見てみると、子どもの言葉の成長を違った角度から見られるようになります。
親が結果を急ぐと英語嫌いにつながることがある
バイリンガル子育てで私が特に気をつけたいと思っているのが、親が「成果」を急ぎすぎることです。
せっかく毎日英語を聞かせている。
高い教材も買った。
英会話教室にも通わせている。
そうすると、どうしても「そろそろ話してくれてもいいんじゃない?」と思ってしまうんですよね。
気持ちはとてもよく分かります。
すると、つい、
「ほら、英語で言ってみて」「これ昨日やったよね?」「Appleって言ってみて」「先生に聞かれたんだから答えて」
と言いたくなります。
ところが、子どもからすると、昨日まで楽しかった英語が突然「できるかどうかを試されるもの」に変わってしまうことがあります。
私自身、わが子から「英語やめて!」と言われた経験があります。
子どもに英語を教えている私にとっては、なかなか衝撃的なひと言でした。
「私は英語を教えているのに、自分の子どもが英語を嫌がってる……」
正直、複雑でしたね。
でも振り返ってみると、私の中にも「英語に興味を持ってほしい」「せっかくなら話せるようになってほしい」という期待がありました。
そこで、「英語を言わせる」ことから少し離れて、歌や遊び、普段の会話の中で英語に触れる形へ変えていったんです。
すると少しずつ、自分から英語の歌を口ずさんだり、英語を書いたり、「これって英語で何て言うの?」と聞いたりするようになりました。
この経験から私が感じたのは、親が引っ張ったときより、子どもの中から「知りたい」が出てきたときの方が強いということ。
英語を話さない時期があっても、聞いていないとは限りません。
「今日は英語を言えた?」だけで成果を判断せず、「英語を楽しんでいる?」「興味を持っている?」という部分も見てあげると、親側の焦りも少し減ってきますよ。
親の時間・労力・費用が必要になる
バイリンガル子育ては、始めたら自動的に英語環境ができあがるわけではありません。
日本で生活している以上、家庭の外では日本語が中心です。そのため、英語との接点を作ろうと思えば、どうしても親の時間や労力が必要になる場面があります。
たとえば、
- 英語絵本を選んで読み聞かせる
- 英語の動画や音声を探す
- 英会話教室やオンライン英会話を利用する
- 家庭で英語を使う機会を作る
- 子どもの成長に合わせて教材や方法を変える
こうしたことを何年も続けるとなると、思った以上に親の負担になることもあります。
さらに、教材、英会話スクール、オンラインレッスン、英語イベントなどを取り入れれば、当然費用もかかります。
ここで注意したいのは、「高い教材=バイリンガルへの近道」ではないということです。
SNSを見ていると、
「この教材を使っています」「毎日○時間掛け流しています」「英検○級に合格しました」
といった投稿が目に入りますよね。
すると、「うちももっとやらないと」と焦って、次々に教材を買いたくなることがあります。
でも、どれほど評判のいい教材でも、子どもが興味を持たなかったり、親が負担に感じて続かなかったりすれば、その家庭には合っていないのかもしれません。
逆に、お気に入りの英語絵本を繰り返し読んだり、YouTubeの好きな歌を親子で歌ったり、日常会話で簡単な英語を使ったりする方が続く家庭もあります。
私は、バイリンガル子育てを「親が毎日頑張り続けなければ成立しないもの」にしてほしくありません。
3か月だけ完璧にやって疲れ果てるより、親子ともに無理のない方法を何年も続けられる方が現実的ですよね。
「これならわが家でも続けられそう」
そう思える方法を選ぶことも、バイリンガル子育てでは立派な戦略なんです。
周りの子と比較すると親が疲れてしまう
最後の注意点は、意外と見落とされやすいのですが、他の子どもと比較しすぎないことです。
今はInstagramやYouTubeなどで、おうち英語に取り組む家庭の様子を簡単に見ることができます。
3歳で英語をペラペラ話している子。
小学生で英検に合格した子。
英語の本をスラスラ読んでいる子。
そんな動画を見ると、
「同じ年齢なのに、うちの子は全然……」
と思ってしまうこと、ありませんか?
特に、自分も一生懸命バイリンガル子育てに取り組んでいるほど、他の子の成果が気になってしまうんですよね。
でも、その子がどのくらい英語に触れてきたのか、海外生活をしていたのか、家庭で誰かが英語を話すのか、1日に何時間英語を使っているのかまでは、SNSの短い動画だけでは分かりません。
家庭環境も、子どもの性格も、興味も違います。
さらに、前の章でも触れたように、「バイリンガル子育てのゴール」そのものが家庭によって違います。
「英語で外国人と楽しく話せるようになってほしい」という家庭なら、幼児期に英検を何級まで取ったかは、それほど優先順位が高くないかもしれません。
逆に、将来海外の学校への進学を考えている家庭なら、高いレベルの読み書きまで計画的に伸ばしていく必要があるでしょう。
だから比べるなら、SNSで見つけた「すごい子」ではなく、半年前や1年前のわが子で十分だと私は思います。
「前は英語の歌を嫌がっていたのに、今日は一緒に歌った」
「前は聞くだけだったのに、自分から“Thank you”と言えた」
「英語で何て言うの?と初めて聞いてきた」
こういう小さな変化も、その子なりの成長なんですよね。
そしてもう一つ、少しだけ意識しておきたいことがあります。
バイリンガル子育てに熱心になると、いつの間にか**「子どもの英語力が親である自分の成果」**のように感じてしまうことがあります。
「英語ができるわが子」を周りに見てもらいたい。
「ちゃんと教育しているママ」と思われたい。
そんな気持ちが少しくらいあっても、不思議ではありません。
ただ、それが強くなりすぎると、子どもが英語を話さないことが「自分の失敗」のように感じられ、親子ともに苦しくなってしまいます。
英語を使うのは子ども自身です。
だからこそ、「今日は何ができた?」だけではなく、
「この子はいま英語を楽しんでいるかな?」
と、ときどき自分に問いかけてみる。
そのくらいの距離感の方が、親子で長くバイリンガル子育てを続けやすいのではないでしょうか。
バイリンガル子育てでは、日本語とのバランス、言葉が混ざる時期、親の焦り、費用や時間、そして他の家庭との比較など、思っていた以上に迷う場面があります。
でも、こうした注意点をあらかじめ知っていれば、少しつまずいたときにも「失敗した」と決めつけず、その家庭に合う方法へ軌道修正できます。
バイリンガル子育ては何歳から?年齢別の始め方
「バイリンガル子育てって、やっぱり0歳から始めないと遅いのかな?」と気になったことはありませんか?
英語は早く始めるほど耳が育ちやすい面がありますが、年齢が上がったら手遅れというわけではありません。むしろ、0〜2歳、3〜6歳、小学生では、それぞれに合った英語との付き合い方があります。
ここでは、年齢ごとにどんな始め方をすると無理なく続けやすいのか、具体的に見ていきます。
0〜2歳|英語の音・歌・絵本に親子で親しむ
0〜2歳のバイリンガル子育てでは、「英語を覚えさせる」より、英語の音に楽しく触れることから始めれば十分です。
この時期の子どもは、日本語もまだ身につけている途中ですよね。
だから、「Appleって言ってみて」「これは英語で何?」と答えさせるより、歌や絵本、親からの簡単な声かけを通して、英語の音を自然に聞く時間を作る方が取り入れやすいんです。
たとえば、
- 朝に「Good morning!」と声をかける
- 着替えながら英語の歌を流す
- 1日1冊、短い英語絵本を読む
- 食事のときに「Yummy!」と言ってみる
- おもちゃを渡すときに「Here you are.」と声をかける
これくらいで構いません。
特に0〜2歳は、まだ「英語を勉強している」という意識がほとんどない時期です。
ママやパパが歌っているから一緒に聞く。絵本を読んでくれるからページを見る。そんな親子の時間の中に英語がある、という状態を作りやすいんですよね。
ここで「毎日30分必ず英語を聞かせなきゃ」「英語のDVDを何時間も見せなきゃ」と頑張りすぎる必要はありません。
むしろ私は、親が楽しそうに、
「Wow! A dog!」「It’s so cute!」
と言っている方が、子どもにとって英語への入り口になりやすいと感じています。
英語絵本も、最初から難しいストーリーを選ばなくて大丈夫です。
色、動物、食べ物、乗り物など、子どもが見て分かるものが出てくる本なら、「Dog!」「Car!」「Red!」と一緒に指さすだけでも立派な英語時間になります。
この年齢では、目に見える成果を求めすぎないこともポイント。
英語を話さなくても、歌を聞いて笑ったり、絵本を持ってきたり、英語のフレーズに反応したりしていれば、ちゃんと英語との関係は始まっています。
0〜2歳は、「どれだけ覚えた?」ではなく、「英語ってなんだか楽しいね」を親子で作る時期だと考えると、気持ちもずっと楽になりますよ。
3〜6歳|遊びと日常会話に英語を取り入れる
3〜6歳になったら、英語を聞くだけでなく、遊びや日常会話の中で「英語を使う体験」を少しずつ増やしていくのがおすすめです。
この頃になると、自分の好き嫌いや希望をかなり言葉で伝えられるようになります。
「これがいい」「もう1回やりたい」「今日は公園に行きたい」
そんな普段の会話が増えてくるので、そこに簡単な英語を混ぜやすくなるんですよね。
たとえば遊びの中なら、
「Ready? Go!」「My turn!」「Your turn!」「One more time!」
これだけでも十分です。
おやつの時間なら、
「Which one do you want?」「Chocolate or strawberry?」
と聞いてみる。
子どもが「チョコ!」と日本語で答えても問題ありません。
「Chocolate? OK!」
と返せば、英語と会話が自然につながります。
私はこの3〜6歳くらいの時期こそ、「英語を言わせようとしすぎない」ことが意外とポイントになると思っています。
親はつい、
「ほら、Thank youって言って」「さっき習ったでしょ?」「英語で言ってみて」
と言いたくなりますよね。
でも、それを何度も繰り返すと、子どもにとって英語が「ママに試される時間」になってしまうことがあります。
反対に、英語を使った遊びがおもしろかったり、英語を言ったら親が笑ってくれたりすると、「もう1回言ってみようかな」という気持ちが生まれます。
たとえば、ぬいぐるみを使って、
「Hello! I’m Teddy. What’s your name?」
とママが突然話し始める。
子どもが笑ったら、それだけでも成功です。
英語を言えたかどうかだけでなく、**「英語があると遊びがちょっと楽しくなる」**という経験を増やしてみてください。
また、3〜6歳は好きなものがはっきりしてくる時期でもあります。
恐竜が好きなら恐竜の英語絵本、プリンセスが好きなら英語の歌、電車が好きなら海外の電車動画など、その子の「好き」を使うと英語への入り口が一気に広がります。
英語教材を好きになってもらうより、すでに好きなものに英語をくっつける。
私は、この順番の方が無理がないと思っています。
小学生|「好きなこと」と英語をつなげる
小学生からバイリンガル子育てを始めるなら、英語そのものを好きにさせようとするより、子どもの「好き」と英語をつなげてみるのがおすすめです。
小学生になると、幼児期よりも興味の範囲が広がります。
ゲーム、スポーツ、生き物、音楽、工作、料理、YouTube、アニメなど、「これなら何時間でも話せる」というものが出てきますよね。
ここを使わない手はありません。
たとえば、サッカーが好きなら、
「Messiって英語でどんなインタビューをしているんだろう?」
と海外動画を見てみる。
Minecraftが好きなら、英語版のゲーム実況を見てみる。
恐竜好きなら、
「Tyrannosaurus rexって海外のサイトではどう紹介されてる?」
と一緒に調べてみる。
すると英語が、「覚えなきゃいけないもの」から「自分の知りたいことを知るためのもの」に変わっていきます。
私は、小学生になるほどこの感覚が強くなると思っています。
実際、子どもたちは自分が興味のあることなら、大人が驚くほど難しい言葉でも覚えてしまいますよね。
恐竜の名前を何十種類も覚えたり、ゲームのキャラクターやアイテム名を細かく説明できたり。
だったら、その力を英語にも借りればいいんです。
また、小学生になると、「自分は英語が得意・苦手」という意識も少しずつ生まれてきます。
特に学校の授業や英会話教室で、
「答えられなかった」「友達の方が発音が上手だった」「間違えたら恥ずかしい」
と感じると、英語から距離を置く子もいます。
だから家庭では、学校とは違う役割を持たせるのも一つの方法です。
正解を出す場所ではなく、
「これって英語だと何て言うんだろう?」「ママも分からないから調べてみよう」
と、一緒に探す場所にする。
親が「教える人」ではなく「一緒に面白がる人」になると、英語が得意ではないママでも参加できます。
わが子とのやり取りでも、私が答えを全部教えるより、本人が「これ、英語で何て言うの?」と聞いてきたときの方が、英語が自分のものになっている感覚があります。
小学生になったら、「英語をやらせる」より、英語がその子の好きな世界につながっている状態を作る。
その方が、長く続く入口になりやすいんですよ。
何歳からでも「遅すぎる」と決めつけなくていい
「うちの子、もう7歳なんです。0歳からやっている子には追いつけませんよね?」
そんなふうに思っているなら、私は**「もう遅い」と決めつけなくていい**と思っています。
確かに、幼い頃から英語に触れている子には、英語の音をたくさん聞いてきたという経験があります。
一方で、年齢が上がった子には別の強みがあります。
日本語の理解力が育っているので、
「これはこういう意味なんだ」「この単語とこの単語は似ているな」「さっきの文と同じ形だ」
と、頭で理解しながら学べるようになっているんですよね。
さらに、自分の好きなものや興味もはっきりしているので、英語を使う目的を作りやすくなります。
8歳なら8歳の始め方、10歳なら10歳の始め方があるだけです。
むしろ気をつけたいのは、親が、
「もっと早く始めておけばよかった」「○○ちゃんは3歳からやってるのに」
と過去を悔やみ続けること。
それを言われた子どもは、「自分はもう遅れているんだ」と感じてしまうかもしれません。
それより、
「今から何したら楽しそう?」
と考えた方が、ずっと前向きです。
たとえば小学校3年生から始めるなら、幼児向けのABC教材を最初から全部やる必要はありません。
好きなYouTubeを英語で見てみたり、オンライン英会話でゲームについて話したり、英語の漫画や図鑑を読んでみたり。
年齢に合った入り口から始めればいいんです。
そして、これは私自身の経験からも感じることですが、言葉は「何歳で始めたか」だけでその後が決まるものではありません。
私は小学校低学年の頃にアメリカで生活し、現地校で英語を使う環境に入りました。
最初から何でも分かったわけではありません。それでも、学校で友達と話したい、先生の言っていることを知りたい、生活するために伝えたい。そんな必要性があったからこそ、英語が「使うもの」になっていきました。
もちろん、日本に住みながら同じ環境を再現する必要はありません。
でも、「使いたい」「分かりたい」と思える場面を家庭の中で少しずつ作ることはできます。
0歳から始めなかったから失敗、3歳までに英語を始めなかったから手遅れ、という話ではないんですよね。
始める年齢より、その年齢の子どもが「やってみたい」と思える方法を選べるか。
私は、そこに目を向けてほしいと思っています。
0〜2歳なら音や歌、3〜6歳なら遊びや会話、小学生なら好きなこと。年齢によって英語への入り口を変えていけば、バイリンガル子育ては何歳からでも始められます。
「もっと早く始めればよかった」ではなく、今日のわが子だから楽しめる英語を探してみる。その方が、親子にとって長く続くスタートになりますよ。
日本でできるバイリンガル子育て7つの方法
「海外に住んでいないし、家族も日本人。そんな環境で本当にバイリンガル子育てなんてできるの?」と思っていませんか?
日本に住んでいると、英語に触れる時間はどうしても限られます。でも、家庭で英語との接点を少しずつ作ることはできます。しかも、特別なことばかりする必要はありません。
ここでは、今日から取り入れやすい7つの方法を紹介します。全部やろうとせず、「これならわが家でもできそう」と思えるものから試してみてくださいね。
① 英語の歌を親子で楽しむ
バイリンガル子育てを始めるなら、最初の入り口として取り入れやすいのが英語の歌です。
英語の歌には、単語やフレーズだけでなく、英語特有のリズムや音のつながりが自然に入っています。
しかも、子どもにとっては「英語の勉強」ではなく、ただ歌ったり踊ったりしている感覚なんですよね。
たとえば、
- 「Head, Shoulders, Knees and Toes」
- 「The Wheels on the Bus」
- 「If You’re Happy and You Know It」
- 「Twinkle, Twinkle, Little Star」
などは、動きをつけながら楽しめます。
「Head!」「Shoulders!」
と体を触りながら歌えば、わざわざ日本語で意味を説明しなくても、子どもは少しずつ言葉と動きを結びつけていきます。
私も子どもたちに英語を教えていて、「単語カードではなかなか覚えなかったのに、歌にするとあっという間に覚えた」という場面を何度も見てきました。
特に幼児期の子どもは、同じ歌を何度繰り返しても平気ですよね。
大人は「またこの曲?」と思っていても、子どもは楽しそうに10回、20回と歌っていたりします。
この「繰り返し」が、英語との自然な接触になります。
ポイントは、子どもだけに聞かせるのではなく、できれば親も一緒に歌うこと。
発音が完璧でなくても構いません。
「ママもこの歌好き!」
という雰囲気があるだけで、英語が「自分だけがやらされるもの」になりにくいんです。
まずは1曲、お気に入りの英語ソングを親子で見つけるところから始めてみてください。
② 英語絵本を読み聞かせる
二つ目は、英語絵本を親子で楽しむことです。
絵本のいいところは、英語の意味が全部分からなくても、絵から内容を想像できるところ。
「英語を日本語に訳して理解する」のではなく、絵やストーリーと英語をそのまま結びつけやすいんですよね。
たとえば犬の絵を指しながら、
「Look! A dog!」
と言えば、子どもは「dog=犬」と暗記しなくても、「この動物をdogって言うんだな」と感覚的に理解できます。
最初に選ぶなら、
- 1ページの英文が短い
- 同じフレーズが繰り返される
- 子どもが好きなテーマが出てくる
- 絵だけでも内容を楽しめる
こんな本がおすすめです。
英語絵本というと、「私の発音で読んで大丈夫かな?」と心配するママもいます。
でも、そこで読み聞かせ自体をやめてしまうのは、私はもったいないと思っています。
分からない単語があれば音声付き絵本を使ってもいいですし、YouTubeなどでタイトルを検索して、読み方を確認してから読む方法もあります。
そして、最初から1冊全部きれいに読まなくてもいいんです。
「Oh! A big bear!」
「Wow! It’s red!」
と、絵を見ながら知っている英語だけ使っても構いません。
さらにおすすめなのが、読み終わったあとに親子で会話すること。
「Which animal did you like?」
と聞いて、子どもが「ライオン!」と答えたら、
「Lion! Me too!」
と返してみる。
絵本が英語を読む時間から親子で話すきっかけになると、英語がぐっと生活に近づきますよ。
③ YouTubeや動画を上手に使う
YouTubeや動画は、日本でバイリンガル子育てをするうえで、とても便利なツールです。
ただし私は、「英語動画を何時間見せたからOK」で終わらせない使い方をおすすめしています。
英語の動画を見ると、ネイティブスピーカー(その言語を母語として話す人)の発音や、自然なフレーズに簡単に触れられます。
日本人家庭では、英語を話す人が家の中にいないケースが多いので、これは大きなメリットですよね。
でも、動画を一方的に見ているだけだと、
「なんとなく意味は分かる」
ところで終わってしまうこともあります。
そこで私がおすすめしたいのが、
動画 → 親子の会話 → 実生活
という流れです。
たとえば動画の中で、
「I’m hungry!」
という表現が出てきたとします。
動画を見終わったあと、
「He was hungry, right?」
「○○もhungry?」
と聞いてみる。
そして夕方、子どもが「お腹すいた!」と言ったら、
「Oh! You’re hungry!」
ともう一度使ってみます。
すると「I’m hungry」が動画の中だけの言葉ではなく、自分の生活で使える言葉に変わっていくんです。
歌の動画でも同じ。
「Jump!」が出てきたら一緒にジャンプする。
「Turn around!」が出てきたら、その場で回ってみる。
料理動画なら、実際に一緒に料理しながら、
「Mix!」「Cut!」「Yummy!」
と言ってみてもいいですよね。
私は、動画を見る時間そのものより、見たあとに親子で何を話すかの方を意識しています。
何時間も見せる必要はありません。
たとえ10分の動画でも、その中に出てきた英語をその日の生活で1回使えたら、「見る英語」から「使う英語」へ一歩進んでいます。
④ 日常のひとことを英語にする
四つ目は、私が特におすすめしている方法。
普段の親子の会話に、短い英語を少しだけ混ぜることです。
バイリンガル子育てというと、「家庭の中では全部英語で話さなきゃ」と考える方もいるかもしれません。
でも、日本人家庭でそれを毎日続けるのは、かなり大変ですよね。
だから最初は、1文でも1単語でも十分です。
たとえば朝なら、
「Good morning!」「Did you sleep well?」
出かける前なら、
「Are you ready?」「Let’s go!」
食事なら、
「Yummy!」「Do you want more?」
お風呂なら、
「Wash your hands.」「It’s hot!」
こんな日常フレーズなら、同じ場面で何度も繰り返せます。
「Are you ready?」を覚えるために机に向かう必要はありません。
毎朝、出発前に使っていれば、子どもは「そろそろ出かけるんだな」という状況と一緒に意味を覚えていきます。
実は、わが子との親子英会話でも、私はこうした「ひとこと英語」をよく使ってきました。
そして感じたのが、英語だけで長く話そうとするより、日本語の会話の中に英語をちょっと入れる方が親子とも気楽だということ。
たとえば、
「今日どっちの服にする? Which one?」
くらいでいいんです。
子どもが日本語で答えてもOK。
英語を使うことより、親子の会話が途切れない方を私は優先しています。
「今日から英語育児を始めるぞ!」と構えず、まずは家族でよく使う日本語を3つくらい英語に変えてみる。
それだけでも、家庭の中に英語が入り始めますよ。
⑤ 子どもの好きな遊びに英語を混ぜる
五つ目は、子どもがすでに好きな遊びに英語を足すことです。
「英語を好きになってもらうにはどうしたらいいですか?」
と聞かれることがありますが、私は「英語そのものを好きにさせなくてもいい」と思っています。
それより、
好きなこと+英語
にしてしまう方が簡単なんですよね。
たとえば、おままごとが好きなら、
「Here you are.」「Thank you!」「Yummy!」
電車遊びなら、
「Ready? Go!」「Stop!」「Fast!」
かくれんぼなら、
「Where are you?」「I found you!」
という英語を混ぜてみます。
ゲームでも同じです。
サイコロなら、
「Roll the dice!」
順番なら、
「My turn.」「Your turn.」
勝ったら、
「I won!」
これだけでも、かなり英語を使えます。
私が子どもたちを教えていて面白いなと思うのは、「英語の練習をしよう」と言ったときより、ゲームで勝ちたいときの方が声が大きくなること。
「My turn!」
なんて、教えなくても必死で言います。
それは「英語を言うこと」が目的ではなく、その言葉を使いたい理由があるからなんですよね。
子どもが好きな遊びを邪魔せず、そこに英語を少し足す。
この方法なら、新しい教材を用意しなくても今日からできます。
⑥ オンライン英会話・英会話教室を活用する
家庭だけでは作りにくいのが、家族以外の人と英語を使う経験です。
そこで役立つのが、オンライン英会話や英会話教室。
特に日本人家庭では、親子英会話だけで英語環境をすべて作ろうとせず、外の力も借りていいと私は思っています。
英会話教室のメリットは、先生や友達と実際にやり取りできること。
オンライン英会話なら、自宅から海外の先生と話せるので、
「自分の英語が家族以外の人にも通じた」
という経験を作れます。
ただし、ここでも気をつけたいのが「通わせれば自動的に話せるようになる」と考えないこと。
たとえば週1回40分のレッスンなら、1週間168時間のうち英語を使うのは40分ほどです。
だからレッスンで覚えた表現を家庭でも使ってみると、学んだ英語が定着しやすくなります。
先生と、
「What’s your favorite food?」
という会話をしたなら、その日の夕食で、
「What’s your favorite food? Mine is sushi!」
と親子で話してみる。
教室で覚える → 家で使う
という流れを作ると、英会話教室とおうち英語が別々のものになりません。
また、先生との相性もかなりあります。
恥ずかしがり屋の子なら少人数、ゲーム好きならゲームを取り入れてくれる先生など、その子が話したくなる環境を選んでみてください。
「評判がいい教室」より、「この子がまた行きたいと言う教室」の方が合っていることもありますよ。
⑦ 英語を実際に使う相手・場所を作る
最後にぜひ意識してほしいのが、英語を実際に使って「通じた!」と感じられる機会を作ることです。
言葉は、使う相手がいると一気に意味を持ち始めます。
家で何度も、
「Hello.」「My name is ○○.」
と練習していても、「覚えた英語」のままかもしれません。
でも、初めて会った外国人に、
「What’s your name?」
と聞かれて、
「I’m ○○!」
と答えた。
相手が、
「Nice to meet you!」
と笑ってくれた。
この瞬間、
「通じた!」
となりますよね。
私は、この経験を子どもたちにたくさんしてほしいと思っています。
英語を使う場というと海外旅行を想像しがちですが、日本にいても探せます。
たとえば、
- 国際交流イベントに参加する
- 外国人講師のワークショップへ行く
- オンラインで海外の人と話す
- 英語を使う子ども向けイベントに参加する
- 観光地などで自然に英語を耳にする経験を作る
などがあります。
いきなり会話できなくても構いません。
外国人の先生に、
「Thank you!」
と言えただけでもいい。
海外旅行先で、
「One ice cream, please.」
と言ってアイスクリームを買えたら、それも立派な成功体験です。
私自身、小学生の頃にアメリカの現地校で過ごし、英語を「使わなければ生活できない」環境を経験しました。
友達と遊びたい。
先生の話を理解したい。
自分の気持ちを伝えたい。
そう思ったとき、英語は教科ではなく完全に「必要な道具」になります。
日本に住みながら同じ環境を作るのは難しくても、「英語を使ったら人とつながれた」という小さな経験なら作れます。
そして、その経験が、
「もっと話してみたい」「もっと分かるようになりたい」
という次の興味につながっていくんですよね。
日本でのバイリンガル子育ては、特別な環境がなければできないものではありません。
歌、絵本、動画、日常会話、遊び、英会話教室、そして実際に英語を使う経験。それぞれを少しずつ組み合わせれば、家庭の中にも英語との接点を作ることができます。
全部を完璧にやる必要はありません。「毎日できること」と「ときどきできること」を組み合わせるくらいが、親子で続けるにはちょうどいいですよ。
親が英語苦手でもバイリンガル子育てはできる?
「私、英語が苦手なんです。それでも子どもをバイリンガルに育てられますか?」と不安に思っていませんか?
結論からいうと、親が英語をペラペラ話せなくても、バイリンガル子育てはできます。ただし、親の簡単な語りかけだけで英語力が完成するわけでもありません。
この章では、英語が苦手な親だからこそ無理なく続けられる考え方と、家庭での英語環境の作り方を整理します。
親が完璧な英語を話す必要はない
まず安心してほしいのは、親がネイティブのような英語を話せなくても、バイリンガル子育ては始められるということです。
「発音に自信がない」「文法を間違えそう」「英語でずっと話すなんて無理」
そんな理由で、最初から諦めてしまう方は少なくありません。
でも、家庭で使う英語は難しいものでなくていいんですよね。
たとえば、
- Good morning!
- Are you ready?
- Let’s go!
- Yummy!
- Good job!
こうした短い表現だけでも、日常の中に英語を入れることはできます。
むしろ、親が完璧な英文を作ろうとして毎回黙り込んでしまうより、
「ママもこれなら言える!」
という英語を繰り返し使う方が、家庭にはなじみやすいんです。
私が子どもたちを見ていても、親の英語力そのものより、家庭の中に英語が自然に出てくるかどうかの方が大きいと感じます。
たとえば、出かける前に毎回、
「Are you ready?」
と言っていれば、子どもは説明されなくても場面と意味をつなげていきます。
英語が苦手な親ほど、「正しく話さなきゃ」と構えすぎてしまうことがあります。
でも、最初のゴールは英語教師になることではありません。
親子の生活の中に、英語との小さな接点を作ること。
そこからで十分なんですよ。
ただし「簡単な英語を少し話せばバイリンガルになる」わけでもない
一方で、ここは少し現実的に考えておきたいところです。
親が毎日いくつか英語フレーズを使うだけで、自然に高い英語力が身につくわけではありません。
たとえば、
「Good morning」「Thank you」「Let’s go」
を毎日使っていれば、その表現には慣れるでしょう。
でも、それだけでは何百、何千という語彙に触れたり、長い会話を理解したり、英語の本を読んだりする力までは育ちません。
バイリンガル子育てを考えるなら、英語へのインプット(聞いたり読んだりして言葉を取り入れること)の量と種類も必要になります。
家庭でできるひとこと英語は、いわば英語への入り口です。
そこから、
- 英語の歌
- 絵本
- 動画
- 英会話レッスン
- 実際の人との会話
などを組み合わせていくと、触れられる英語の幅が広がります。
たとえば家庭で、
「Do you want milk?」
という表現しか聞いていない子が、突然複雑な英会話までできるようになるわけではありませんよね。
だから私は、親子英会話を「これだけやればバイリンガルになれる魔法の方法」とは考えていません。
むしろ、英語を嫌がらず、人と話すために使ってみようと思える土台を作るものだと考えています。
その土台の上に、読む・聞く・話す・書く経験を少しずつ重ねていけばいいんです。
「私が英語を話せないから無理」と思う必要はありません。
ただし、「少し語りかければ全部身につく」とも思わず、家庭の外にある英語も上手に借りる。このくらいが現実的な距離感ですよ。
親だけで英語のインプットすべてを担おうとしない
英語が苦手な親ほど、自分一人で子どもの英語環境を作ろうとしなくていいんです。
これはぜひ覚えておいてほしいポイント。
日本人家庭の場合、家庭だけで自然な英語を何時間も提供するのは難しいですよね。
だったら、外の力を借りればいいんです。
たとえば、
- ネイティブ音声付きの英語絵本を使う
- YouTubeで自然な英語を聞く
- オンライン英会話を利用する
- 英会話教室や国際交流イベントに参加する
- 英語のオーディオブックを聞く
こうすると、親が話せる英語の範囲を超えて、子どもはいろいろな表現や発音に触れられます。
私は、ここで親の役割を「英語を全部教える人」から、英語に出会える環境を用意する人へ変えると、かなり楽になると思っています。
たとえば、英語絵本の中に知らない単語が出てきたとします。
無理にその場で説明しなくても、
「これ何だろう?一緒に調べてみようか」
でいいんです。
YouTubeで外国人が話していて聞き取れなかったら、
「今なんて言ったんだろうね?」
と子どもと一緒に考える。
これも十分、英語との関わりです。
特に今は、音声教材、動画、オンラインレッスンなど、家庭の外から英語を取り入れやすい時代です。
親が発音も文法も語彙も全部完璧に提供しようとすると疲れてしまいます。
親は入り口を作る。自然な英語は外から借りる。
この分担で考えると、英語が苦手な家庭でもかなり続けやすくなりますよ。
英語が苦手な親こそ「一緒にやってみる」でいい
英語が苦手だからこそできることもあります。
それが、子どもと一緒に英語を楽しむことです。
「私はできないから、あなたがやりなさい」
ではなく、
「ママも分からないから、一緒にやってみよう」
と言えるんですよね。
私は、この姿勢が子どもに与える影響は意外と大きいと思っています。
たとえば子どもが、
「これって英語で何て言うの?」
と聞いてきたとします。
英語が得意な親なら、その場ですぐ答えられるかもしれません。
でも分からなければ、
「ママも知らない!調べてみよう」
でいいんです。
一緒に辞書や翻訳アプリで調べて、
「へえ、こう言うんだ!」
と驚く。
そこには、
「分からないことは恥ずかしくない」「知らなかったら調べればいい」「大人も学ぶんだ」
というメッセージもあります。
私自身、英語を教える立場にいますが、知らない表現に出会うことはもちろんあります。
そんなときに「先生だから全部知っていなければ」と思うより、
「それ面白いね。調べてみよう」
と言える方が、子どもとの会話も広がるんですよね。
英語が苦手なママが、
「I don’t know.」
と言って笑いながら調べている。
それでも十分です。
むしろ子どもからすると、ママも間違えるし、ママも勉強していると分かるので、「自分も間違えていい」と思いやすくなります。
英語が得意ではないことを、弱点にしなくてもいいんです。
「一緒にやってみよう」が、親子の英語時間の合言葉になれば十分ですよ。
発音や間違いを恐れるより、英語を楽しむ姿を見せよう
最後に、英語が苦手な親から特によく聞くのが、
「私の発音を聞かせたら、子どもの発音が悪くなりませんか?」
という心配です。
確かに、子どもには自然な英語の音にもたくさん触れてほしいところ。
でも、そのために親が一切英語を話さなくなる必要はありません。
親が簡単な英語を使いながら、歌や動画、音声教材、外国人との会話などからさまざまな英語の音にも触れる。
そうやって補えばいいんです。
たとえば、発音に自信がなくても、
「Good morning!」
と笑顔で声をかける。
子どもと英語の歌を聴いて、
「この曲楽しいね!」
と言う。
英語の動画を見て、
「今の言い方、かっこいいね」
と一緒にマネする。
こうした姿から子どもに伝わるのは、「ママの発音が完璧かどうか」だけではありません。
英語って面白そう。英語って使っていいんだ。
という空気も伝わるんですよね。
反対に、親が毎回、
「ママ英語できないから」「発音悪いから言えない」「間違えたら恥ずかしい」
と言っていると、子どもも「英語は間違えたら恥ずかしいもの」と感じるかもしれません。
私が子どもたちに英語を教えていても、間違えることを怖がらない子は、知っている単語を何とか組み合わせて伝えようとします。
文法は完璧じゃなくても、会話は続く。
これはまさに「使える英語」への一歩です。
だから親も、
「間違えちゃった!」「もう1回言ってみよう」
くらいでいいと思います。
英語が得意な親になる必要はありません。
英語を楽しんでいる親になる。
その姿なら、今日からでも子どもに見せられますよ。
親が英語を苦手としていても、バイリンガル子育てを諦める必要はありません。親ができる範囲で英語を使い、足りない部分は絵本や動画、教室、人との交流から借りればいいんです。
「私は教えられない」ではなく、「一緒に楽しむならできる」。そう捉えると、バイリンガル子育てはぐっと現実的になります。
バイリンガル子育てで本当に育てたいのは「英語力」だけではない
「英語が話せるようになれば、それで十分」と思っていませんか?
もちろん英語力は大きな武器になります。でも私は、バイリンガル子育てで本当に育てたいのは、英語そのものだけではないと思っています。
英語を使って何を考え、何を伝え、誰とつながるのか。そこまで含めて考えると、親子の会話の意味が見えてきます。
英語を話せても「自分の考え」がなければ会話は続かない
英語をたくさん知っていても、自分の考えや気持ちがなければ、会話は意外と続きません。
たとえば、
「What’s your favorite food?」「I like sushi.」
ここまでは言えても、
「Why do you like it?」「What do you think about Japanese food?」
と聞かれた瞬間に黙ってしまうことがあります。
単語や文法を覚えていても、「私はこう思う」がなければ、その先の会話につながりにくいんですよね。
日本の英語学習では、どうしても「正解を当てる」経験が多くなりがちです。
単語テスト、穴埋め問題、並べ替え問題。
もちろん、こうした勉強も必要です。
でも、実際の会話では「正解」が一つとは限りません。
「Which season do you like?」
という質問なら、
「Summer.」「Winter.」「I don’t know.」
どれでも、その子自身の答えです。
さらに、
「Why?」
と聞かれれば、
「Because I like swimming.」「Because I love snow.」
と、その子の考えが見えてきます。
私は子どもたちに英語を教えていて、英語が得意かどうか以上に、「自分のことを話そうとする子」は会話が伸びやすいと感じています。
逆に、文法的には正しい英語が言えても、「先生が求めている答えは何だろう?」と考えすぎる子は、自由な会話になると戸惑うことがあるんですよね。
だから、バイリンガル子育てでは、
「英語で答えられたか」
だけではなく、
「この子は、自分がどう思っているかを言葉にできているかな?」
という視点も持ってみてほしいんです。
英語力と会話力は、同じではありません。
英語は「伝えるための道具」で、その前に伝えたい中身がある。ここを忘れない方が、結果的に「使える英語」に近づいていきます。
「What do you think?」で自分の気持ちを言葉にする習慣を作る
バイリンガル子育ての中で、ぜひ使ってみてほしい質問の一つが、
「What do you think?(どう思う?)」
です。
これは英語を練習するためだけの質問ではありません。
子どもが、
「自分はどう感じた?」「自分はどう考える?」
と、自分の内側に目を向けるきっかけになります。
たとえば、絵本を読んだあとに、
「What do you think?」
と聞いてみる。
子どもがまだ英語で答えられなければ、日本語で、
「かわいそうだった」「この子、悪くないと思う」「私はこっちの子が好き」
と答えてもいいんです。
むしろ最初は、それで十分。
そこから親が、
「Oh, you think he was sad.」「You like this girl!」
と英語を少し加えれば、考えることと英語が自然につながります。
私は、ここで「英語で答えて」と強制しなくていいと思っています。
なぜなら、この段階で一番育てたいのは「英語で正解を言う力」ではなく、自分の気持ちを持ち、それを言葉にしようとする経験だからです。
たとえば夕食でもできます。
「Which do you like, curry or pasta?」
「カレー!」
「Why?」
「辛いのが好きだから!」
これだけでも、
「好きなものを選ぶ」↓「理由を考える」↓「言葉にする」
という流れが生まれます。
そこに、
「You like spicy food!」
と英語を足してあげればいいんです。
「What do you think?」は難しそうに見えますが、実は日常のいろいろな場面で使えます。
「この服どう思う?」「この映画どうだった?」「今日の学校どうだった?」「この子はどうして怒ってると思う?」
英語のために特別な話題を用意しなくても、普段の親子の会話の中に「あなたはどう思う?」を増やせばいいんですよね。
その積み重ねが、将来英語で意見を求められたときにも生きてきます。
正解を答える英語から「私はこう思う」を伝える英語へ
私がバイリンガル子育てで目指したいのは、**「正しい英語を言える子」だけではなく、「自分の英語で伝えようとする子」**です。
たとえば、英語の授業で、
「What’s this?」
とリンゴを見せられ、
「It’s an apple.」
と答える。
これは正解があります。
でも、実際のコミュニケーションでは、
「Do you like apples?」「Which do you like better, apples or bananas?」「Why?」
と、だんだん「その子自身の答え」が求められていきます。
ここからは、先生の答えではなく自分の答えです。
だから家庭では、正解のない質問も少しずつ増やしてみてください。
たとえば、
- Which do you like?
- What do you want?
- How do you feel?
- What do you think?
- Why?
こうした質問には、その子なりの答えがあります。
しかも、最初から英語で長く答える必要はありません。
「Which do you like?」
「Blue!」
「Why?」
「きれいだから」
それでも会話は成立しています。
そして親が、
「Because it’s beautiful?」
と英語に置き換えてあげれば、
「あ、そう言えばいいんだ」
と知ることができます。
私は、これが自然な学び方だと思っています。
先に英文を覚えてから自分の気持ちを当てはめるのではなく、先に「言いたいこと」があって、そこに英語がついてくる。
この順番なら、英語は暗記するものではなく、自分の言葉になっていきます。
特に子どもが小さいうちは、英語で長文を言えるかどうかより、
「どっちが好き?」「どうして?」「あなたならどうする?」
という会話をたくさんしてほしいんですよね。
日本語で考える力が育てば、英語を身につけたときにも「話す中身」があります。
正解を探す英語から、自分を表現する英語へ。
私は、そこに「使える英語」の本当の意味があると思っています。
親子の会話力が、英語を使う力の土台になる
英語を使える子に育てたいなら、実はその前にある親子の会話そのものを見直してみるのもおすすめです。
私が考えている流れは、とてもシンプルです。
親子で会話する→ 考える→ 自分の言葉にする→ そこに英語を加える
この順番です。
いきなり、
「英語で自分の意見を言って」
と言われても、普段から自分の考えを聞かれる経験が少なければ、難しいですよね。
でも日頃から、
「どっちが好き?」「どうしてそう思う?」「あなたならどうする?」「ママはこう思うけど、○○は?」
と話していれば、自分の気持ちや考えを言葉にすることに慣れていきます。
そこに英語を足せばいいんです。
たとえば夕食のとき、
「今日、学校で何が一番楽しかった?」
と日本語で聞く。
子どもが、
「図工!」
と答えたら、
「Why?」
と聞いてみる。
「絵を描いたから」
「You drew a picture! Was it fun?」
と少し英語を入れる。
こんな会話なら、英語だけで無理に進めなくても成立しますよね。
私が親子英会話で大事にしているのも、まさにここです。
英語を教えることが目的になると、
「この表現を覚えよう」「英語で答えよう」「正しく言おう」
と、親が先生になりやすくなります。
でも、先に親子の会話があれば、親は先生ではなく会話の相手でいられます。
子どもにとっても、
「英語の問題に答えている」
のではなく、
「ママに自分のことを話している」
という感覚になります。
私は、この違いはかなり大きいと思っています。
英語を使う力の土台にあるのは、単語や文法だけではありません。
相手の話を聞く。
自分の考えを持つ。
それを言葉にする。
相手の反応を聞いて、また返す。
この「会話の往復」があって、初めて英語も生きた言葉になります。
だからバイリンガル子育てというと、つい「どんな教材を使う?」「何時間英語を聞かせる?」に目が行きますが、普段の親子の会話も立派な英語教育の土台なんですよ。
英語は子どもの世界を広げるためのツール
最後に、私が一番伝えたいのは、英語そのものをゴールにしなくてもいいということです。
英語は、子どもの世界を広げるためのツール。
私はそう考えています。
たとえば英語が分かれば、海外の人と話せるかもしれない。
日本語では見つからなかった情報を調べられるかもしれない。
好きなアーティストのインタビューを直接聞けるかもしれない。
外国の友達ができることもあるでしょう。
そして、
「自分とは違う考え方があるんだ」
と気づくかもしれません。
英語を話せること自体ももちろん素敵です。
でも私が子どもに英語を身につけてほしいと思うのは、「英語ができる子」と言われるためではありません。
英語があることで、その子が選べるものを増やしてほしいからです。
行ける場所が増える。
話せる人が増える。
得られる情報が増える。
そして、自分の考えを伝えられる相手も増えていく。
それが英語の面白さだと思うんですよね。
だから、バイリンガル子育てでも、
「今日は単語を何個覚えた?」「英語を何分聞いた?」「何歳で英検○級を取った?」
だけで成果を測らなくてもいいんです。
「英語で話しかけてみた」「外国の人に自分からHelloと言えた」「海外の動画を見て、これ面白いと言った」「英語で何て言うの?と聞いてきた」
そんな小さな変化も、子どもの世界が少し広がった瞬間です。
私自身、小学生の頃にアメリカで生活した経験から、英語がただの「外国語」ではなく、人とつながるための言葉だと感じてきました。
相手と話せるから、分かり合える。
自分の気持ちを伝えられるから、新しい関係が生まれる。
だからこそ、バイリンガル子育てで本当に育てたいのは、英語力だけではないと私は思っています。
親子で会話する。自分で考える。自分の言葉で伝える。そして、そこに英語というもう一つの選択肢を加える。
英語を「できる・できない」で見るのではなく、子どもの世界を広げる道具として見てみる。
そうすると、バイリンガル子育てのゴールも、少し違って見えてくるのではないでしょうか。
今日からできる「親子英会話」5つの習慣
「親子英会話を始めたいけど、毎日英語で話すなんて無理そう……」と思っていませんか?
実は、最初から家庭を“英語だけの空間”にする必要はありません。むしろ、日本語の親子会話を大切にしながら、その中に英語を少しずつ混ぜる方が、無理なく続けやすいんですよね。
ここでは、今日からすぐできる5つの習慣を紹介します。
① 朝は「Good morning!」だけでもOK
親子英会話のスタートは、たったひと言からで十分です。
いきなり長い英文を話そうとすると、「間違えたらどうしよう」「何て言えばいいんだっけ?」と、親の方が疲れてしまいます。
だから最初は、毎日必ずある場面に英語を1つだけ置いてみてください。
たとえば朝なら、
「Good morning!」
これだけ。
慣れてきたら、
「Did you sleep well?」「Are you sleepy?」
と少し増やしてもいいですね。
ポイントは、覚えるフレーズを増やすことより、同じ場面で同じ英語を何度も使うことです。
毎朝「Good morning!」と聞いていれば、子どもにとってその英語は「勉強した表現」ではなく、「朝になると自然に聞こえてくる言葉」になっていきます。
私も親子英会話をするとき、難しい文章をたくさん使うより、短い表現を生活の中で繰り返す方が自然だと感じています。
たとえば、
朝は「Good morning!」出かけるときは「Let’s go!」寝る前は「Good night!」
これだけでも、1日に3回は英語との接点ができます。
「今日は英語を10分やらなきゃ」と時間を確保するより、生活そのものに英語をくっつける。
その方が「やる日」「やらない日」ができにくいんですよね。
② Yes/Noで答えられる質問から始める
子どもに英語で話しかけるなら、最初はYes/Noで答えられる質問がおすすめです。
いきなり、
「What did you do today?」
と聞かれても、英語に慣れていない子には少しハードルが高いですよね。
一方で、
「Do you like apples?」「Are you hungry?」「Do you want juice?」
なら、「Yes」「No」だけでも答えられます。
これなら子どもも、「ちゃんと文章で答えなきゃ」と構えなくて済みます。
たとえば夕食前なら、
「Are you hungry?」
と聞いてみる。
子どもが、
「Yes!」
と言ったら、
「Me too!」
と返せば、それだけで会話になります。
もし日本語で「お腹すいた!」と答えたとしても、
「You’re hungry! Me too.」
と返せばOKです。
ここで「英語で答えて」と言わないのがポイントなんですよね。
まずは、英語を聞いて意味が分かる→何かしら返事をするという経験を増やしていく。
その後、
「Do you want juice or milk?」
のような二択に進めば、自然に言える言葉も増えていきます。
最初から完璧なキャッチボールを目指さず、まずは「英語で聞かれても怖くない」くらいから始めてみてください。
③ 子どもの好きなものについて英語で話す
親子英会話を続けやすくするコツは、英語のために話題を作らないことです。
子どもがすでに好きなものを、そのまま英語の話題にしてしまえばいいんです。
たとえば恐竜が好きなら、
「Which dinosaur do you like?」
ゲームが好きなら、
「Who’s your favorite character?」
食べることが好きなら、
「Do you like pizza?」
これだけで十分。
子どもは、興味のない英語教材の質問には答えたくなくても、好きなことなら話したくなるんですよね。
私が子どもたちを教えていても、「好きなもの」が話題になった瞬間に、それまで静かだった子が急に話し始めることがあります。
たとえば恐竜好きの子に、
「Do you like T-Rex?」
と聞くと、
「Yes! T-Rex! Strong!」
と、知っている単語を総動員して伝えようとする。
文法が完璧でなくても、私はそこに「使える英語」の芽があると思っています。
言いたいことが先にあるから、知っている英語を使おうとするんです。
親も無理に英語だけで進めなくて構いません。
「Which one do you like?」「これ!」「Oh, this one! Why?」「だってカッコいいから」
こんなふうに、日本語と英語を行き来していいんですよ。
子どもの「好き」を使えば、親子英会話は“英語の練習”ではなく、いつもの会話の延長になります。
④ 日本語の会話に英語を少しだけ混ぜる
私は親子英会話で、日本語をやめる必要はまったくないと思っています。
むしろおすすめなのは、日本語の会話の中に英語を1フレーズだけ混ぜることです。
たとえば、
「もう出るよ。Are you ready?」
「どっちがいい?Which one?」
「おいしい?Yummy?」
こんな感じですね。
これなら親も無理がありません。
そして子どもも、「今から英語タイムです」と急に切り替えられるより、自然に英語を受け入れやすいんです。
バイリンガル子育てという言葉から、
「家では英語だけで話さなきゃ」「日本語を使ったら意味がない」
と思ってしまう方もいるかもしれません。
でも、日本語は親子が気持ちを細かく伝え合う大切な言葉です。
たとえば子どもが学校で嫌なことがあった日に、英語の練習を優先して、
「Tell me in English.」
と言う必要はありませんよね。
そんな日は日本語でたっぷり話したらいいんです。
その中で、
「You were sad.」「That was hard.」
と英語を一言添えるくらいでも十分。
私は、日本語の親子会話を削って英語を増やすのではなく、豊かな親子会話の中に英語を足していくという考え方が好きです。
そうすれば、英語のために会話が不自然になることもありません。
「日本語80、英語20」でも、「日本語95、英語5」でも、その家庭が無理なく続くならいいんです。
⑤ 子どもが日本語で返しても英語を強制しない
親が英語で話しかけたとき、子どもが日本語で返すことはよくあります。
でも私は、そこで英語を言い直させなくてもいいと思っています。
たとえば、
「Do you want milk?」
と聞いて、
「いらない!」
と返ってきた。
そのとき、
「Noって言って!」
と直すのではなく、
「No? OK.」
で会話を続ければいいんです。
なぜなら、まず見たいのは「英語で返せたか」ではなく、英語を聞いて意味を理解し、自分の意思を返せたかだからです。
ちゃんとコミュニケーションは成立していますよね。
私自身、わが子との英語では、英語で返してこないことを気にしすぎないようにしてきました。
以前は「せっかく英語で聞いてるのに、日本語で返すんだ」と思うこともありました。
でも、「英語やめて!」という反応が出た経験から、英語を言わせることよりも、会話そのものを楽しむ方へ意識を変えたんです。
すると、こちらから求めなくても、英語の歌を口ずさんだり、自分から英語について聞いたりする場面が増えていきました。
子どもの発話を引き出そうとして、
「英語で言って」「Repeat after me.」「ほら、先生に答えて」
と何度も促すと、英語が「評価されるもの」に変わることがあります。
一方で、
「日本語でもいいから気持ちを伝えれば会話が続く」
という安心感があれば、子ども自身が英語を使ってみようと思える瞬間も出てきます。
だから親が英語で話し、子どもが日本語で返す「英語→日本語」の会話でも構いません。
それも立派な親子英会話ですよ。
「毎日10分」より大切なのは、生活の中に自然に入れること
親子英会話を続けるなら、私は**「毎日○分やる」と決めることより、生活の中に英語が自然にある状態を作る方が続きやすい**と思っています。
もちろん「毎日10分の英語タイム」が楽しく続けられる家庭なら、それでもいいんです。
ただ、
「今日まだ10分やってない!」「忙しくてできなかった」「3日もサボってしまった」
となると、英語が親の宿題になってしまいます。
そこで発想を少し変えます。
朝起きたら、
「Good morning!」
玄関で、
「Let’s go!」
おやつを食べながら、
「Yummy!」
寝る前に、
「Good night!」
これなら、英語のために特別な時間を作っていません。
でも毎日4回、英語を実際の場面で使っています。
しかも「Good night」が出てくるのは寝る場面、「Let’s go」が出てくるのは出発する場面なので、子どもは状況と英語を結びつけやすいんですよね。
私が目指したい親子英会話は、英語だけで話す家庭ではありません。
日本語で、
「今日学校どうだった?」「何が一番楽しかった?」「それでどう思ったの?」
とたくさん話す。
そしてその途中に、
「Really?」「Sounds fun!」「Why?」「Me too!」
と英語が自然に入ってくる。
そんな家庭です。
日本語で考え、自分の気持ちを伝える力を育てながら、そこにもう一つの言葉として英語が加わる。
それなら、「英語をやる時間」と「親子で話す時間」を分けなくて済みます。
忙しい朝は「Good morning!」だけ。
時間のある休日は英語の歌や絵本も楽しむ。
子どもが乗り気でなければ、その日は日本語だけでもいい。
そのくらいの柔軟さがあった方が、1か月、1年、その先まで続いていくと思いませんか?
バイリンガル子育ては、毎日英語を何分やったかを競うものではありません。
日本語の親子会話を大切にしながら、その中に英語が自然に存在する家庭を作っていく。
その第一歩なら、明日の朝の「Good morning!」から始められますよ。
バイリンガル子育てで失敗しやすい5つのパターン
「せっかく始めたバイリンガル子育て、できれば失敗したくない」と思いますよね。
でも実は、失敗しやすいのは「英語が足りないとき」だけではありません。むしろ、親が一生懸命になるほど、子どもにとって英語が負担になってしまうケースもあります。
ここでは、バイリンガル子育てで起こりやすい5つのパターンと、長く続けるために私が意識していることを紹介します。
① 英語を話すことを強制する
バイリンガル子育てで最初に避けたいのが、子どもに英語を話すことを強制することです。
親としては、英語を聞かせているなら「そろそろ話してほしい」と思いますよね。
特に、教材を使ったり英会話教室に通ったりしていると、
「ほら、英語で言ってみて」「さっき習ったでしょ?」「先生に英語で答えて」
と言いたくなることもあります。
でも、子どもにとっては、この瞬間から英語が「楽しいもの」ではなく、「できるかどうか試されるもの」に変わることがあります。
たとえば、
「Do you want juice?」
と親が聞いたとします。
子どもが、
「いらない」
と日本語で返した。
ここで、
「Noって言って!」
とやり直させなくてもいいんです。
「No? OK!」
と返せば、ちゃんと会話は成立しています。
英語を聞いて意味を理解し、自分の意思を返している。それも立派なコミュニケーションですよね。
私自身、わが子から「英語やめて!」と言われた経験があります。
子どもに英語を教えている私としては、かなりショックでした。
でも振り返ると、「英語に興味を持ってほしい」「話せるようになってほしい」という私の気持ちが、少し前に出すぎていた時期だったんですよね。
そこで、「言わせる」ことを減らして、歌や遊び、日常会話に英語を混ぜる形へ変えました。
すると少しずつ、自分から英語の歌を歌ったり、「これ英語で何て言うの?」と聞いたりするようになったんです。
親が引っ張るより、子どもの中から出てきた「使ってみたい」の方が強い。
私はこの経験から、発話を急がせないことも、バイリンガル子育ての一部だと思うようになりました。
② 間違いをすぐ訂正する
二つ目は、子どもの英語の間違いをその場ですぐ直しすぎることです。
もちろん、正しい英語を身につけてほしいという気持ちは分かります。
たとえば子どもが、
「I goed to school.」
と言ったら、
「違うよ、goedじゃなくてwent!」
と訂正したくなりますよね。
でも、毎回それをされると、子どもはだんだん、
「間違えたらどうしよう」
と考えるようになることがあります。
すると、知っている英語があっても口に出さなくなる。
これはとてももったいないですよね。
そこで使いやすいのが、リキャスト(子どもの発言を否定せず、自然な正しい表現で言い直して返す方法)です。
たとえば、
子ども:「I goed to school.」
親:「Oh, you went to school!」
これなら、
「間違ってるよ」
とは言わずに、正しい英語を聞かせられます。
子どもが、
「He like pizza.」
と言ったら、
「Yes, he likes pizza!」
と自然に返す。
会話を止めずに修正できるんですよね。
私は英語を教えるときも、すべてのミスをその瞬間に訂正する必要はないと思っています。
特に「話したい」「伝えたい」と思っているときは、まずその気持ちを受け取る。
文法を学ぶ時間と、会話を楽しむ時間を少し分けるだけでも、子どもの英語に対する心理的なハードルは下がります。
完璧な英語を言えるまで黙っている子より、間違えながらでも話してみる子の方が、実際の会話では経験を積めます。
「正しいかどうか」だけでなく、「何を伝えたかったのかな?」と聞く視点も持っていたいですね。
③ 教材を買うことが目的になる
三つ目は、バイリンガル子育てをしていると意外とはまりやすい、教材を集めること自体が目的になってしまうパターンです。
今は本当にたくさんの英語教材があります。
英語絵本、DVD、タブレット教材、オンライン教材、フォニックス教材、英語カード。
SNSを開けば、
「これで話せるようになりました」「この教材がおすすめ」「○歳で英検に合格」
という情報もたくさん流れてきます。
すると、
「うちもこれを買わなきゃ」「もっといい教材があるかも」
と次々に欲しくなってしまうんですよね。
でも、教材を買ったことと、子どもが英語を使うことは別です。
10万円の教材を買ってほとんど使わないより、1冊の英語絵本を50回読んで親子で楽しんだ方が、その家庭にとっては価値があるかもしれません。
たとえば子どもが『The Very Hungry Caterpillar』のような1冊を気に入り、
「Again!」
と何度も持ってくる。
最初は絵を見るだけだったのが、そのうち知っている単語を言うようになる。
さらに、
「What did he eat?」
と親子の会話につながる。
こういう使い方なら、1冊でも十分に広がります。
私は、教材を選ぶときに、
「この教材はすごいか?」
ではなく、
「うちの子が繰り返し使いそうか?」
と考える方がいいと思っています。
教材は主役ではありません。
子どもと親の間に英語の会話を作ってくれるなら使う。
合わなければやめる。
そのくらい柔軟に考えた方が、教材に振り回されずに済みますよ。
④ 他のバイリンガル家庭と比較する
四つ目は、他の家庭の成果と比べすぎることです。
これは今の時代、かなり起こりやすいと思います。
InstagramやYouTubeを見れば、
「3歳で英語をペラペラ話す」「5歳で英検○級」「小学生で洋書を読んでいる」
そんな子どもたちが次々と出てきます。
すると、
「うちは同じ年齢なのに全然話さない」「私のやり方が悪いのかな」「もっと英語時間を増やした方がいい?」
と不安になるんですよね。
でも、その家庭がどんな環境なのかまでは分かりません。
親のどちらかが英語話者かもしれない。
海外在住経験があるかもしれない。
1日数時間英語に触れているかもしれません。
そして何より、子どもの性格も興味も違います。
前にもお伝えしたように、家庭ごとの「バイリンガル子育てのゴール」も違います。
だから比べるなら、
他の子ではなく、半年前のわが子。
それくらいで十分だと思います。
半年前は英語の歌を聞くだけだったのに、今日は一緒に歌った。
以前は「英語イヤ」と言っていたのに、今は自分から「これ英語で何て言うの?」と聞いた。
そんな変化は、SNS映えはしないかもしれません。
でも、その子にとっては確かな成長です。
そして、もう一つだけ気をつけたいのが、
「英語ができる子ども=教育を頑張っている自分」
になりすぎないこと。
子どもが英語を話せると、親としてうれしいですよね。
誰かに「すごいね」と言ってもらえたら、なおさらです。
でも、その評価が大きくなりすぎると、子どもの英語力が親自身の成績表のようになってしまいます。
バイリンガル子育ての主役は、親ではなく子ども。
そう思い出すだけでも、比較から少し距離を置きやすくなります。
⑤ 短期間で成果を求める
五つ目は、数週間や数か月で目に見える成果を求めすぎることです。
英語は、始めたらすぐに結果が出る習い事とは限りません。
特に「話す力」は、聞いて理解する力が育ったあとに出てくることもあります。
英語学習では、たくさん聞いているのに自分からはあまり話さない時期が続くことがあります。
そんな時期に、
「3か月もやったのに話さない」「この教材、効果ないのかな」
とやめてしまうと、それまで積み重ねていたものが見えないままになってしまうかもしれません。
子どもの成長は、階段のように毎月同じ幅で上がるとは限らないんですよね。
しばらく変化がないように見えて、
ある日突然、
「I want this one!」
と言ったり、
英語の歌を何曲も歌い始めたりする。
私も子どもたちを見ていて、そんな瞬間を何度も経験しています。
だから私は、バイリンガル子育ての成果を、
「今月何単語覚えたか」
だけで見ないようにしています。
たとえば、
- 英語を嫌がらず聞いている
- 英語の歌を楽しんでいる
- 英語の質問の意味が分かっている
- 自分から英語について質問した
- 外国人に話しかけようとした
こんな変化も十分な成長です。
英語は、半年、1年、その先と続いていくもの。
短距離走ではなく、長く付き合うものとして考えた方が、親も子どもも疲れにくいですよ。
「英語嫌いにしない」が長期的にはいちばん大切
バイリンガル子育てで私が一番避けたいのは、英語力が伸びないことより、子どもが英語そのものを嫌いになってしまうことです。
なぜなら、英語が好きだったり、「使ってみたい」と思っていたりすれば、成長してから自分で学び直すこともできます。
でも、
「英語を見ると嫌になる」「間違えるのが怖い」「英語は親にやらされたもの」
という気持ちが残ると、再び英語に向かうハードルが高くなります。
私自身、わが子から「英語やめて!」と言われた経験があったからこそ、この部分は強く感じています。
そのとき私は、
「もっとやらせなきゃ」
ではなく、
「いったん楽しいところまで戻ろう」
と考えました。
英語を言わせない。
歌を聞くだけの日があってもいい。
日本語だけで話す日もある。
そして、本人が「これ英語で何て言うの?」と聞いてきたら、一緒に楽しむ。
すると少しずつ、英語との距離が変わってきました。
バイリンガル子育ては、毎日完璧に取り組めた家庭が勝つものではありません。
英語を話すことを強制しない。
間違いを責めない。
教材に振り回されない。
他の家庭と競わない。
短期間で答えを出そうとしない。
全部に共通しているのは、子ども自身の「やってみたい」を残しておくことなんですよね。
「英語、ちょっと面白いかも」
「もっと分かるようになりたい」
「この人と話してみたい」
そんな気持ちが残っていれば、英語との関係はこの先いくらでも育っていきます。
バイリンガル子育てで失敗を避けようとすると、「何を追加するか」に目が行きがちです。
でも、ときには「言わせない」「直しすぎない」「比べない」という、やりすぎない選択の方が長く続く英語環境を作ってくれます。
英会話教室・おうち英語・インター、どれがいい?
「英会話教室に通わせるべき?」「おうち英語だけでも大丈夫?」「本気でバイリンガルを目指すならインター?」と迷う方は多いですよね。
結論からいうと、どれか一つが絶対に正解というわけではありません。むしろ、家庭で英語に触れる時間と、家の外で実際に英語を使う機会をどう組み合わせるかで考える方が現実的です。
ここでは、それぞれのメリットと注意点を整理しながら、わが家に合う方法を考えていきます。
英会話教室|英語を使う相手を増やせる
英会話教室の一番のメリットは、親以外の人と英語でやり取りする経験を作れることです。
家庭で親子英会話をしていても、いつも相手がママやパパだけだと、子どもにとって英語が「家の中だけで使う言葉」になることがあります。
でも、教室で先生に、
「What’s your name?」「What do you like?」
と聞かれて、自分の英語が通じる。
この経験があると、「英語って本当に人と話すために使えるんだ」と実感しやすくなるんですよね。
私自身、子ども英会話の現場に長く関わってきて感じるのも、教室の価値は「単語や文法を教えてもらうこと」だけではないということです。
先生と話す。
友達の英語を聞く。
自分の言葉で答えてみる。
こうした双方向のやり取りこそ、教室だから作りやすい経験です。
ただし、「週1回通っているから、あとは何もしなくてもバイリンガルになる」と考えるのは少し違います。
たとえば週1回40分のレッスンなら、1年間48週通ったとしても約32時間です。
もちろん数年間積み重ねれば経験は増えますが、日本語中心の生活をしている子どもにとって、それだけで十分な英語接触量になるとは限りません。
バイリンガルサイエンス研究所の横浜国立大学・尾島教授へのインタビューでも、週1回程度の英語接触だけでは量が限られ、学習開始年齢そのものよりも、これまでにどれくらい英語に触れてきたかという総学習時間の方が大きく関係することが紹介されています。
だから教室を選ぶときは、
- 子どもが実際に英語を話す時間があるか
- 先生とのやり取りが多いか
- 子ども本人が楽しんでいるか
- 家庭でも使える表現を持ち帰れるか
といったところまで見てみるといいでしょう。
私は「週1回だから意味がない」とは思いません。
むしろ、教室を“英語を使う場所”として利用し、家庭でその英語をもう一度使う。この形にすると、週1回のレッスンが日常へつながっていきますよ。
おうち英語|毎日の生活に英語を取り入れやすい
おうち英語の強みは、英語との接触を毎日の生活の中に作りやすいことです。
英会話教室は週1〜2回でも、家には毎日帰ってきますよね。
だから、
朝に「Good morning!」
食事中に「Do you want more?」
出かけるときに「Let’s go!」
というように、特別な時間を作らなくても英語との接点を増やせます。
さらに、歌、絵本、動画、ゲームなどを使えば、子どもの興味に合わせて内容を変えられるのもメリットです。
ベネッセ教育情報サイトでも、週1回の英会話スクールに加えて、家庭で短時間でも教材を使って親子でやり取りする方法が紹介されています。また、音声やDVDをただ流すだけではなく、人との双方向のやり取りを伴うことが言語習得の基礎につながると専門家が説明しています。
ここは、私もとても共感するところです。
おうち英語というと、
「毎日2時間掛け流し」「英語DVDを見せる」「大量に英語絵本を読む」
という方法に目が行きやすいですよね。
もちろんインプット(聞いたり読んだりして英語を取り入れること)は必要です。
でも私は、それに親子の会話を少し加えてほしいと思っています。
たとえば英語動画で、
「I’m hungry!」
というフレーズが出てきたら、夕方に子どもが「お腹すいた」と言ったとき、
「You’re hungry!」
と使ってみる。
英語絵本に猫が出てきたら、
「Do you like cats?」
と聞いてみる。
こうすると、英語が教材の中だけの言葉ではなく、現実の生活とつながるんですよね。
一方、おうち英語には親の負担が大きくなりやすいという面もあります。
「毎日やらなくちゃ」「今日はできなかった」「もっと教材を探さないと」
となると、親の方が疲れてしまいます。
だから私は、おうち英語を**“家庭内英語スクール”にしない方がいい**と思っています。
日本語で普段通りたくさん話しながら、その中に英語が少し存在する。
そのくらいの方が、長く続けやすい家庭も多いですよ。
インターナショナルスクール|英語接触時間を大きく増やせる
インターナショナルスクールの大きな特徴は、英語を学ぶのではなく、英語を使って生活や学習をする時間を大幅に増やせることです。
学校によってカリキュラムは異なりますが、授業、友達との会話、先生からの指示など、日中の多くを英語環境で過ごす学校もあります。
この点では、週1回の英会話教室とは英語に触れる時間が大きく違います。
たとえば、1日6時間、年間180日を英語中心の環境で過ごすと仮定すれば、年間1,000時間を超える接触になります。
もちろん、すべての時間が純粋な英語学習という意味ではありません。
でも、「英語を使わないと授業や友達との会話が成立しにくい」という環境は、英語をコミュニケーションの道具として使う経験を増やします。
私自身、小学生の頃にアメリカの現地校へ通った経験があります。
英語を勉強するために学校へ行っていたのではなく、
先生の話を聞く。
友達と遊ぶ。
授業を理解する。
自分の気持ちを伝える。
その全部に英語が必要でした。
この「英語を使う必要がある環境」は、確かに大きいと感じます。
ただし、インターナショナルスクールは「入れれば自動的に理想のバイリンガルになる場所」と考えない方がいいでしょう。
学校によって教育方針も違いますし、日本語力をどう育てるか、進学先をどうするかという問題も出てきます。
さらに費用も大きくなります。
たとえば東京のAmerican School in Japanでは、2025-26年度のNursery〜Pre-Kの年間授業料だけでも約298万7,000円で、これとは別に登録料30万円、Building Maintenance Fee 152万5,000円などの一時費用があります。学校や学年によって金額は大きく異なりますが、家庭にとって長期的に負担できるかはかなり現実的に考える必要があります。
インターを検討するなら、
「英語が身につきそうだから」
だけでなく、
どんな教育を受けさせたいのか、日本語をどうするのか、卒業後の進路をどう考えるのか
まで見て判断したいところです。
高額教材|続けられる仕組みがあるかで判断する
高額な英語教材を検討するときは、教材の値段より、「実際にわが家で使い続けられるか」で考えるのがおすすめです。
バイリンガル子育てについて調べていると、数万円から数十万円、場合によってはさらに高額な英語教材に出会うことがあります。
「これだけそろえれば安心」「この順番でやれば話せるようになる」
と言われると、魅力的に感じますよね。
特に周りで実際に英語を話している子が同じ教材を使っていたら、
「やっぱりこれを買わないとダメなのかな」
と思うかもしれません。
でも、教材の価格と子どもの英語力がそのまま比例するわけではありません。
大切なのは、
- 子どもが何度も使いたくなるか
- 親が使い方を理解できるか
- 日常の会話につなげられるか
- 半年後、1年後も続けられそうか
という部分です。
たとえば50万円の教材でも、最初の2か月しか使わなければ、家庭にとってはかなり高い買い物ですよね。
反対に、1,500円の英語絵本を親子で50回読み、
「Which one do you like?」
「What’s this?」
と会話が何度も生まれたなら、かなり活用できています。
私が教材を見るときも、「何が入っているか」だけではなく、その教材から親子のやり取りが生まれるかを見たいと思っています。
DVDを見て終わる。
カードを暗記して終わる。
ではなく、
「これ面白かったね」「Which one do you like?」「もう1回やってみよう!」
と会話が続く。
教材そのものを主役にするのではなく、親子が英語を使うための材料として使えるか。
そこを基準にすると、「高いから良い」「有名だから必要」という判断から少し離れられますよ。
おすすめは「家庭+外の英語環境」を組み合わせること
私がおすすめしたいのは、英会話教室、おうち英語、インターのどれか一つだけに答えを求めるのではなく、家庭での英語接触と、外で英語を使う経験を組み合わせることです。
なぜなら、家庭と外では役割が違うからです。
家庭では、
「毎日少しずつ英語に触れる」「好きなものを英語で楽しむ」「安心して間違える」
という環境を作りやすいですよね。
一方、外では、
「家族以外の人と話す」「自分の英語が通じる」「いろいろな英語を聞く」
という経験を作れます。
研究でも、英語学習の開始年齢だけでなく、英語への総接触量やインタラクション(人とのやり取り)が関係することが示されています。週1回程度だけに限定するより、家庭でも英語との接点を増やす方が、英語を使う経験を積み上げやすくなります。
たとえば、
平日朝に「Good morning!」英語の歌を10分寝る前に英語絵本
週1回英会話教室で先生と40〜60分話す
月1回外国人講師のイベントや国際交流へ参加する
という組み合わせもできます。
これなら英会話教室だけに、
「この週1回で英語を話せるようにしてください」
とすべてを任せなくて済みます。
反対に、親も、
「私が全部英語を教えなきゃ」
と背負う必要がありません。
私は、ここが日本人家庭でバイリンガル子育てをするときの現実的なポイントだと思っています。
家庭は英語に触れる場所。外は英語を使ってみる場所。
そしてまた家庭に戻って、
「先生に何て言ったの?」「今日覚えた英語、使ってみようか」
と会話する。
この循環ができると、英語が「週1回の習い事」ではなく、生活の中に少しずつつながっていきます。
英会話教室、おうち英語、インターナショナルスクール、高額教材。それぞれにメリットもあれば負担もあります。
だから「どれが一番すごい?」ではなく、**わが家が無理なく続けられて、子どもが英語を使う経験を増やせるのはどの組み合わせ?**と考えてみてください。
その答えは、家庭によって違っていていいんです。
わが家のバイリンガル子育て体験談
ここまでバイリンガル子育ての方法をいろいろ紹介してきましたが、わが家も最初から順調だったわけではありません。
むしろ、わが子から「英語やめて!」と言われたことがあります。子どもに英語を教えている私にとっては、なかなかショックなひと言でした。
もし今、「うちの子、全然英語に興味を持ってくれない」「このまま続けていいのかな」と感じているなら、わが家の経験が少し参考になるかもしれません。
「英語やめて!」と言っていた子どもに無理強いしなかった理由
子どもから「英語やめて!」と言われたとき、私が選んだのは、もっと英語をやらせることではなく、いったん引くことでした。
というのも、その言葉を聞いたとき、
「このまま続けたら、英語そのものが嫌いになってしまうかもしれない」
と思ったからです。
私は子ども英語講師として長く子どもたちと関わってきました。
英語を楽しそうに使う子もいれば、「間違えたくない」「答えを当てなくちゃ」と緊張してしまう子もいます。
そして、自分の子どもだからこそ、
「英語が得意になってほしい」「せっかく私が英語を教えられるんだから」「できれば使える英語を身につけてほしい」
という期待が、知らないうちに強くなっていたのかもしれません。
親としては良かれと思っているんですよね。
だから、
「これ英語で何て言う?」「ほら、言ってみて」「さっきやったよね?」
と声をかける。
でも子どもの側からすると、いつの間にか英語が「ママと楽しむもの」ではなく、「ママにチェックされるもの」になっていた可能性があります。
「英語やめて!」は、英語そのものが嫌いというより、
「今のやり方はイヤ」
というサインだったのかもしれません。
そう考えて、私は英語を無理に言わせるのをやめました。
「ここで頑張らせないと遅れる」とは考えず、いったん英語との距離を取り直したんです。
結果的に、このとき無理強いしなかったことが、わが家の親子英会話を考え直す大きなきっかけになりました。
英語を「教える」のをやめて、親子の会話に取り入れてみた
次に私が変えたのは、「英語を教える時間」を作るのではなく、いつもの親子の会話に英語を入れることでした。
それまでは、私自身が英語を教える仕事をしていることもあり、家でもどこか「教える側」になっていたんですよね。
でも、親子の関係では私は先生ではなく母親です。
そこで、
「今日はこの英語を覚えよう」
ではなく、
普段の会話の中で、
「Good morning!」「Let’s go!」「Which one?」「Are you hungry?」
と短い英語を使うようにしました。
たとえば、
「どっちのお菓子にする? Which one?」
と聞いて、子どもが、
「こっち!」
と答える。
そこで、
「This one? OK!」
と返す。
英語で答えさせることはしませんでした。
公園へ行く前なら、
「準備できた? Are you ready?」
ごはんがおいしかったら、
「Yummy!」
そのくらいです。
日本語で普通に会話して、その中に英語がちょっと入っている。
この形にしたら、私自身もかなり楽になりました。
「今日は英語をやらせられなかった」
と焦らなくなったんですよね。
そして何より、親子の会話が英語によって途切れなくなりました。
これは私にとって大きな発見でした。
英語を増やすために日本語を減らす必要はない。
むしろ、日本語でたくさん話している親子だからこそ、その会話の中に英語を一つ加えられる。
そこから、今の私が考える親子英会話の形が少しずつできていったんです。
少しずつ英語の歌・言葉・質問が出るようになった変化
やり方を変えたからといって、次の日から突然英語をペラペラ話し始めたわけではありません。
変化はもっと小さなものでした。
でも、私はその小さな変化の方がうれしかったんです。
たとえば、英語の歌を自分から口ずさむようになりました。
こちらが「英語の歌を歌おう」と誘ったわけではないのに、何気ないときに歌っている。
英語を書いてみることも出てきました。
そして、
「これって英語で何て言うの?」
と、自分から聞いてくるようになったんです。
この質問を初めてされたとき、私はとてもうれしかったのを覚えています。
なぜなら、それまでの英語は、
私 → 子ども
だったからです。
私が英語を教える。
私が質問する。
私が英語を言わせようとする。
ところが、
「これって英語で何て言うの?」
は、
子ども → 私
なんですよね。
子どもの中から、「知りたい」が出てきたということです。
これって、すごく大きな変化だと思いませんか?
そのときに本人が覚えた英単語の数が何個だったかは、正直それほど気になりませんでした。
それよりも、
「英語、ちょっと面白いかも」「英語で言ってみたい」
という気持ちが戻ってきた。
私には、そちらの方がずっと価値のある変化に見えたんです。
英語力より先に変わった「英語に対する気持ち」
わが家で最初に変わったのは、英語力ではありません。
英語に対する気持ちでした。
私はここが、バイリンガル子育てを続ける上でかなり大きなポイントだと思っています。
親としては、どうしても目に見える成果を求めたくなります。
「何単語言える?」「英語で文章が話せる?」「英検は何級?」「先生の質問に答えられた?」
こういうものは分かりやすいですよね。
でも、子どもの中には数字にしにくい変化があります。
たとえば、
- 英語を聞いても嫌がらなくなった
- 英語の歌を楽しむようになった
- 知っている英語を自分から使ってみた
- 「英語で何て言うの?」と聞くようになった
- 間違えても英語を口に出せるようになった
これも立派な変化です。
むしろ私は、この段階を飛ばして、
「もっと話して」「もっと覚えて」「次はこの教材」
と進んでしまうと、また子どもの気持ちが置き去りになる可能性があると思っています。
「英語やめて!」だった状態から、
「これ英語で何て言うの?」
へ。
この変化を考えると、英語力を伸ばす前に、英語との関係を良くすることが必要な子もいるんですよね。
英語は、これから中学校、高校、その先まで長く付き合っていく言葉です。
だったら、幼いうちに急いで結果を出すことより、
「英語、嫌いじゃないよ」「ちょっと使ってみたい」
と思える状態を残してあげた方が、その先の可能性は広がると私は感じています。
私が子ども英語教育の現場で感じてきたこと
私は子ども英会話を教える仕事に長く関わってきました。
その中で何度も感じてきたのが、子どもは「教えた分だけ伸びる」という単純なものではないということです。
同じ年齢でも、すぐに話す子もいます。
まずじっくり聞く子もいる。
人前では言わないけれど、家ではたくさん話している子もいます。
ゲームになった瞬間、急に英語を使い始める子もいます。
本当に一人ひとり違うんですよね。
そして、英語が伸びるきっかけも違います。
「外国人の先生と話せてうれしかった」
「好きな歌を英語で歌えるようになった」
「ゲームに出てきた英語の意味を知りたかった」
「英語の本を読めるようになりたかった」
そんな本人なりの理由が見つかると、子どもの動きが変わることがあります。
だから私は、
「どうしたら英語をやらせられるか」より、「この子は何なら英語を使ってみたいと思うかな?」
と考えるようになりました。
そしてもう一つ、現場で強く感じているのが、間違えられる空気の大きさです。
英語が得意な子でも、
「間違えたら恥ずかしい」
と思えば黙ってしまいます。
逆に、まだ知っている単語が少なくても、
「間違ってもいい」
と思える子は、
「I…えっと…like…dog!」
のように、知っている言葉を使って何とか伝えようとします。
私は、後者の姿に「使える英語」の原点があると思っています。
正しい英文を作れることだけではなく、
知っている英語を使って、相手に伝えようとする。
その経験を家庭でも増やせたらいいですよね。
バイリンガル子育てで一番大切だと思うこと
わが家の経験と、これまで子どもたちを教えてきた経験を通して、私がバイリンガル子育てで一番大切だと思っているのは、
子どもの「英語を使ってみたい」という気持ちをなくさないことです。
もちろん、英語に触れる量も必要です。
単語も、文法も、読み書きも、成長していけば必要になります。
でも、それらを身につける前に、
「英語イヤ」「間違えるから話したくない」「またママに言わされる」
となってしまったら、英語との付き合いが苦しくなります。
逆に、
「英語って面白い」「これ言ってみたい」「外国の人と話してみたい」「英語で何て言うんだろう?」
という気持ちがあれば、その先は自分で伸びていける可能性があります。
私は、バイリンガル子育てを、
「英語が話せる子を作ること」
だけだとは考えていません。
親子で話す。
「あなたはどう思う?」と聞く。
子どもが自分の言葉で答える。
そこに英語を少し加える。
そして、「伝わったね」「面白いね」と一緒に喜ぶ。
そんな経験を積み重ねながら、
英語を使えば、自分の世界がもっと広がる。
と子ども自身が感じてくれたら、それが私にとって理想のバイリンガル子育てです。
だから、もし今あなたのお子さんが英語を話してくれなくても、周りの子よりゆっくりに見えても、すぐに「失敗」と決めなくていいと思います。
「英語を楽しんでる?」「何か一つでも知りたいと思ってる?」「親子で笑いながら英語を使えてる?」
まずはそこを見てみてください。
わが家も、「英語やめて!」から始まりました。
だからこそ私は今、子どもを英語に向かわせることより、子どもが自分から英語に近づきたくなる環境を作ることを大事にしています。
バイリンガル子育てには、家庭の数だけやり方があります。誰かの成功例をそのまま再現するのではなく、わが子を見ながら、親子に合った形を見つけていけばいいんですよ。
バイリンガル子育てのよくある質問Q&A
バイリンガル子育てを始めると、「これで合ってる?」「日本語は大丈夫?」「英語を話さないけど意味ある?」と、次々に疑問が出てきますよね。
ここでは、実際に保護者からよく聞かれる内容や、バイリンガル子育てで迷いやすい15の質問をまとめました。全部を完璧にしようとせず、今のわが子に関係するところから読んでみてください。
Q1. バイリンガル子育ては何歳から始めるのがいい?
結論からいうと、「何歳までに始めないと間に合わない」という明確な期限はありません。
0〜2歳なら英語の音や歌に自然に触れやすく、3〜6歳なら遊びや日常会話、小学生なら好きなことと英語をつなげやすいという、それぞれの年齢ならではのメリットがあります。
たとえば0歳なら英語の歌を流す、5歳なら「Which one do you like?」と遊びながら話す、9歳なら好きなゲームの英語版を見てみる。
同じ「バイリンガル子育て」でも、やり方は変わるんですよね。
私自身は、「何歳から始めたか」より、その年齢の子が英語を使ってみたいと思える環境を作れるかを見ています。
「もう遅い」と考えるより、「今のこの子なら何が楽しそう?」と考えてみてください。
Q2. 親が英語を話せなくてもできますか?
はい、できます。
親が英語をペラペラ話せなくても、家庭に英語との接点を作ることは可能です。
たとえば、
「Good morning!」「Let’s go!」「Are you ready?」
といった短いフレーズなら、英語が得意でなくても使いやすいですよね。
さらに、英語絵本の音声、YouTube、オンライン英会話、英会話教室などを使えば、親だけで英語環境をすべて用意する必要もありません。
私は、親の役割を「英語を全部教える人」ではなく、英語と出会うきっかけを作る人くらいに考えると楽になると思っています。
知らない表現が出てきたら、「ママも分からない。一緒に調べよう」で十分ですよ。
Q3. 親の英語の発音が悪くても大丈夫?
発音に自信がないからといって、親が英語をまったく使わない必要はありません。
ただし、子どもが親の英語だけを聞く環境にするのではなく、さまざまな自然な英語の音にも触れられるようにすると安心です。
たとえば、
- 英語の歌
- 音声付き絵本
- 海外の子ども向け動画
- オンライン英会話
などがあります。
親が「Good morning!」と言いながら、外からもいろいろな発音や話し方を取り入れる。
それなら、「私の発音のせいで……」と背負い込まなくて済みます。
むしろ、親が毎回「私、発音悪いから英語話せない」と言っていると、子どもにも「英語は上手じゃないと話しちゃいけない」という印象を与えるかもしれません。
間違えながらでも使ってみる姿を見せる方が、私はずっといいと思っています。
Q4. 英語を始めると日本語の発達が遅れませんか?
英語と日本語の二つに触れること自体が、単純に言語発達の遅れを引き起こすわけではありません。
ただ、二言語に触れている子どもは、それぞれの言語だけを見ると、モノリンガル(一つの言語を主に使って育つ人)とは語彙の増え方などが違って見えることがあります。
ここで気をつけたいのは、
「英語をやっているから、日本語は放っておいていい」
と考えないことです。
日本で学校生活を送るなら、日本語は考える、学ぶ、友達と関係を作るための大事な言葉ですよね。
私はバイリンガル子育てでも、英語の時間を増やすために日本語の親子会話を減らす必要はないと思っています。
むしろ、
「どうしてそう思ったの?」「今日一番楽しかったことは?」
と、日本語でもたくさん話す。
その土台の上に英語を加える方が、親子の会話も豊かになりますよ。
Q5. 日本語と英語が混ざって話しても大丈夫?
子どもが、
「I want りんご」「今日schoolでね」
というように二つの言語を混ぜることはあります。
これはコードスイッチング(二つ以上の言語を会話の中で切り替えて使うこと)と呼ばれ、バイリンガルの子どもにも見られる現象です。
たとえば、
「I want りんご」
と言われたら、
「Oh, you want an apple!」
と自然に返せばいいんです。
「違うよ、appleでしょ」と毎回止めなくても、会話を続けながら自然な英語を聞かせられます。
言葉が混ざった瞬間だけを見て「混乱している」と決めつけず、何を伝えようとしているのかまで見てみるといいですよ。
Q6. 英語を聞かせているのに話しません。大丈夫?
よくある悩みです。
英語を聞いて理解する力と、自分から言葉を出す力は同じではありません。
子どもによっては、しばらく聞くことを中心にしながら、ある時期から少しずつ発話が出てくることもあります。
たとえば、こちらが、
「Bring your shoes, please.」
と言ったときに靴を持ってくるなら、自分では話していなくても英語を理解している可能性がありますよね。
だから、
「何語話せる?」
だけで成果を判断しなくて大丈夫。
英語の歌に反応する、指示が分かる、英語の動画を楽しむ、知っている単語を口ずさむ。
こうした変化も見てみてください。
私自身も、子どもが自分から英語を使い始めたとき、「それまで聞いていたものがちゃんと中に入っていたんだな」と感じたことがあります。
Q7. 子どもが英語を嫌がったらどうする?
一度、無理に進めるのをやめてみてください。
嫌がっているときに、
「今やめたら遅れる」「せっかく教材を買ったから」
と続けると、英語そのものが嫌なものになることがあります。
私自身、わが子から「英語やめて!」と言われた経験があります。
そこで英語を言わせることを減らし、歌や日常会話の中に少しだけ入れる形へ変えました。
すると、その後は自分から英語の歌を口ずさんだり、「これ英語で何て言うの?」と聞いたりするようになったんです。
だから、
「何が嫌なのかな?」
を見てみてください。
英語そのものではなく、
「答えさせられるのが嫌」「教材がつまらない」「今は別の遊びがしたい」
ということもあります。
いったん「楽しい」に戻してみると、見え方が変わるかもしれません。
Q8. YouTubeを英語で見せるだけでも効果はある?
英語の音や表現に触れる機会として、YouTubeは便利です。
ただし、見せるだけで話せるようになると考えない方がいいでしょう。
おすすめなのは、
動画を見る → 親子で話す → 実生活で使う
という流れです。
たとえば動画で、
「I’m hungry!」
が出てきたら、見終わったあとに、
「He was hungry, right?」
と話してみる。
そして夕方、
「お腹すいた!」
と言ったら、
「You’re hungry!」
と使ってみます。
すると、動画の中の英語が自分の生活とつながるんですよね。
10分の動画でも、その中のフレーズを1つ実生活で使えれば、英語との関わり方はかなり変わります。
Q9. 英会話教室に通えばバイリンガルになりますか?
英会話教室に通うだけで、自動的にバイリンガルになるとは言えません。
教室のメリットは、家族以外の人と英語を使う機会を作れることです。
ただし週1回40分なら、1年間48週通ったとして約32時間。
家庭でほぼ日本語だけを使う生活なら、英会話教室だけに英語環境をすべて任せるのは難しいですよね。
だから、
教室で英語を使う↓家で同じ表現を使う↓また教室で試す
という循環を作るのがおすすめです。
「今日は先生に何て聞かれたの?」
と親子で話すだけでも、レッスンと家庭がつながりますよ。
Q10. インターナショナルスクールに入れる必要はある?
バイリンガル子育てをするために、必ずインターナショナルスクールへ通う必要はありません。
インターには、英語を使って生活・学習する時間を大きく増やせるメリットがあります。
一方で、
- 日本語教育をどうするか
- 将来どの進路へ進むか
- 学校の教育方針が家庭と合うか
- 数年間にわたり費用を負担できるか
など、英語以外にも考えることがあります。
だから、
「英語が話せるようになりそうだから」
だけで決めるより、どんな教育を受けさせたいのかまで考えたいところです。
公立・私立学校に通いながら、おうち英語やオンライン英会話、国際交流などを組み合わせる方法もあります。
「バイリンガル=インター」と決めなくていいんですよ。
Q11. 英語絵本は日本語に訳してあげてもいい?
毎文をすべて日本語に訳す必要はありませんが、子どもが内容を知りたがったときに日本語を使うことまで避けなくていいと私は考えています。
たとえば犬の絵を指して、
「Look! A dog!」
と言えば、絵から意味が分かりますよね。
一方で、ストーリーの内容について、
「この子なんで泣いてるの?」
と聞かれたら、日本語で一緒に話しても構いません。
むしろ、
「どうしてだと思う?」
と日本語で会話した方が、物語を深く楽しめる場合もあります。
私は「英語絵本だから英語しか使ってはいけない」と考えるより、英語の時間を親子の会話まで広げる方が好きです。
英語を楽しむための絵本が、親子の会話を止めるものになったら本末転倒ですよね。
Q12. 小学生から始めるのは遅い?
遅くありません。
小学生には、幼児期にはない強みがあります。
日本語での理解力が育ち、自分の好きなこともはっきりしてくるので、
「なぜそうなるのか」
を考えながら学んだり、興味のあるテーマから英語を広げたりできます。
たとえば小学4年生でMinecraftが好きなら、幼児向けABC教材から始めるのではなく、英語のゲーム実況を見る方法もあります。
サッカー好きなら海外選手の動画、動物好きなら海外の図鑑でもいいですね。
小学生は、
「英語を勉強する」より「英語を使って好きなものをもっと楽しむ」
という入口が作りやすい年齢です。
0歳から始めていないことを悔やむより、今だからできる方法を探してみてください。
Q13. 高額な英語教材は必要?
必須ではありません。
高額教材には、カリキュラムが体系化されていたり、音声や映像、教材がまとめて用意されていたりするメリットがあります。
でも、値段が高いから必ず子どもが使うとは限りません。
たとえば30万円の教材でも3週間で飽きる子もいれば、1,500円の絵本を何十回も読む子もいます。
見るべきなのは、
「有名かどうか」
より、
「わが子が繰り返し使いそうか」「親が続けられそうか」「会話につながるか」
という部分です。
買う前に、「この教材を半年後も使っている姿が想像できる?」と考えてみるといいですよ。
Q14. 子どもが日本語で答えたら英語で答えさせるべき?
私は、毎回英語で答えさせる必要はないと思っています。
たとえば、
「Do you want milk?」
と聞いて、
「いらない!」
と返ってきた。
この時点で、子どもは英語を聞いて意味を理解し、自分の意思を返しています。
「英語で言って」とやり直させなくても、
「No? OK!」
と会話を続ければいいんです。
子どもが「No」と言いたくなったときには、自分から使うようになるかもしれません。
私は、英語で答えられたかより、会話が続いているかを見たいと思っています。
英語の練習をするために、親子の自然なやり取りが止まってしまう方がもったいないですよ。
Q15. どのくらい英語ができれば「バイリンガル」?
「ここまでできたらバイリンガル」という一つの明確な基準があるわけではありません。
日本語と英語の両方をネイティブとまったく同じレベルで、聞く・話す・読む・書くすべて使えなければならない、ということでもないんです。
人によって、
「英語の日常会話ができる」「英語で仕事ができる」「英語の本が読める」「家族とは英語、学校では日本語」
など、使い方は違います。
だから私は、家庭でまず、
「わが子には英語で何ができるようになってほしい?」
を決めることをおすすめしています。
海外旅行で話せる?
外国の友達を作れる?
英語で好きなことを調べられる?
自分の考えを英語で伝えられる?
そのゴールが見えていれば、「バイリンガルという肩書きを取る」ことより、子どもの成長を見やすくなります。
バイリンガル子育てには、「これが唯一の正解」というやり方はありません。年齢、性格、家庭環境、親の英語力、目指したいゴールによって方法は変わります。
迷ったときは、「バイリンガルにするには何を足す?」ではなく、**「今のわが子が英語を楽しみながら使える方法は何?」**と考えてみてください。それが、その家庭らしい答えを見つけるヒントになります。
まとめ|バイリンガル子育ては「英語を教える」より「英語で世界を広げる」
ここまで読んで、「バイリンガル子育てって、思っていたよりずっと幅広いんだな」と感じた方もいるのではないでしょうか。
英語を何歳から始めるか、どの教材を使うか、英会話教室に通うか。もちろん方法も気になりますが、私はそれ以上に、子どもが英語をどう使えるようになってほしいのかを考えることがスタートだと思っています。
バイリンガルになること自体をゴールにしなくていい
バイリンガル子育てのゴールは、「バイリンガルと呼ばれる子にすること」そのものではなくていいと私は思っています。
「日本語も英語もネイティブ並み」「発音も完璧」「何歳までに英語ペラペラ」
そんな理想を掲げると、どうしても「まだ足りない」と感じやすくなりますよね。
でも、英語を使って海外旅行で自分から話せた。
外国の友達ができた。
好きなことを英語で調べられた。
自分の考えを英語で伝えられた。
それも十分、子どもの世界が広がっている証拠です。
私は、バイリンガルという肩書きよりも、
「英語を使って、この子は何ができるようになった?」
と見ていく方が、その子らしい成長に気づきやすいと思っています。
英語は競争ではありません。
何歳で何級を取ったか、何単語話せるかだけではなく、「英語を使ってみたい」と思える気持ちまで含めて見ていけたらいいですよね。
日本語を大切にしながら英語をプラスしていこう
バイリンガル子育てだからといって、家庭の会話を無理に英語だけにする必要はありません。
日本語は、子どもが気持ちを伝えたり、考えたり、家族と深く話したりするための大事な言葉です。
だから私は、
「英語を増やすために日本語を減らす」
というより、
「日本語の豊かな親子会話に、もう一つ英語を足す」
という考え方をおすすめしています。
たとえば、
「今日学校どうだった?」「楽しかった!」「Really? What was fun?」
こんな会話でもいいんです。
子どもがその後は全部日本語で話しても構いません。
「そうなんだ! Sounds fun!」
と英語が少し入っているだけでも、家庭の中に自然な英語との接点ができます。
英語と日本語を競わせない。
どちらも、子どもが人とつながるための言葉として育てていく。
そう考えると、バイリンガル子育てはずっと柔らかく続けられますよ。
親が完璧な英語を話せなくても、できることはたくさんある
「でも私は英語が苦手だから……」と感じているママもいるかもしれません。
でも、親が完璧な英語を話せなくても、家庭の中に英語との出会いを作ることはできます。
朝に、
「Good morning!」
出かけるときに、
「Let’s go!」
食事中に、
「Yummy!」
まずはそれだけでもいいんですよね。
さらに、英語の歌、絵本、YouTube、オンライン英会話、英会話教室などを使えば、親一人で英語環境を全部担う必要もありません。
私は、親の役割を「英語を完璧に教える先生」ではなく、
子どもと一緒に英語を面白がる人
くらいに考えています。
分からなかったら、
「これママも分からない。一緒に調べよう!」
でいいんです。
その姿を見せることで、
「分からなくてもやってみればいい」「間違えても大丈夫」
ということも、子どもに伝えられます。
英語が苦手だからできない、ではなく、苦手だからこそ一緒に学べる。
そんな親子英会話もありますよ。
英語は親子の会話を増やし、子どもの世界を広げるツール
私がバイリンガル子育てを通して一番伝えたいのは、英語はゴールではなく、子どもの世界を広げるためのツールだということです。
英語が使えるようになると、話せる相手が増えます。
知ることのできる情報が増えます。
海外の文化や考え方に触れることもできます。
そして、
「私はこう思う」「私はこれが好き」
と、自分のことを伝えられる相手も増えていきます。
だから私は、英語を教えるときも、
「正しく答えられた?」
だけで終わりたくないと思っています。
「Which one do you like?」「Why?」「What do you think?」
と聞いて、子どもの気持ちや考えを知る。
英語があることで、普段とは少し違う親子の会話が生まれることもあるんですよね。
わが子も、以前は「英語やめて!」と言っていた時期がありました。
そこで無理に英語を言わせるのではなく、普段の会話に少しずつ英語を混ぜる形に変えたところ、自分から英語の歌を歌ったり、「これ英語で何て言うの?」と聞いたりするようになりました。
私にとってうれしかったのは、英語の単語数が増えたこと以上に、
「英語ってちょっと面白い」と感じ始めたことでした。
英語を通して親子の会話が増える。
その先に、子どもの「もっと知りたい」「もっと話してみたい」が生まれる。
私は、そこから始まるバイリンガル子育てがあっていいと思っています。
今日からまず「ひとこと英語」を親子の会話に加えてみよう
ここまで読んで、
「じゃあ、結局何から始めればいいの?」
と思ったら、明日からひとことだけ英語を加えてみてください。
たとえば朝なら、
「Good morning!」
おやつなら、
「Yummy?」
出かけるときなら、
「Are you ready?」
寝る前なら、
「Good night!」
たったこれだけです。
最初から英語絵本を10冊そろえる必要も、毎日1時間の英語タイムを作る必要もありません。
まずは、親子が毎日必ずしている会話の中に、一つだけ英語を置いてみる。
そして子どもが日本語で答えても、
「英語で言って」
とは言わず、そのまま会話を続ける。
それだけでも、
英語は「勉強するもの」ではなく「家でも使える言葉」
になり始めます。
バイリンガル子育ては、一日で完成するものではありません。
1回の「Good morning!」。
1冊の英語絵本。
1曲の英語の歌。
そして、「英語で何て言うんだろう?」という子どもの小さな好奇心。
そんな積み重ねが、何年か先の「使える英語」につながっていきます。
私は、英語を話せることそのものよりも、英語を使って、子どもが自分の世界をもっと自由に広げていけることを願っています。
まずは今日、あるいは明日の朝。
親子のいつもの会話に、ひとことだけ英語を足してみてください。
そこから、あなたの家庭らしいバイリンガル子育てが始まります。

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